ヘッダー Space『散るぞ悲しき〜硫黄島
総指揮官・栗林忠道』
(梯久美子、新潮社:2005、7、30発行
・2006、10、5第20刷)
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先月(11月)下旬、クリント・イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』を観た。あの「星条旗」が、実は2回目に立てられたものだということは、以前に本を読んで知っていたのだが、硫黄島の戦いの詳細を、恥ずかしながら私は知らなかった。アメリカ人が作った映画でそれを知るとは・・・。映画館からの帰りに本屋さんに寄ると、「硫黄島」関連の書籍コーナーができていた。そこで、激戦の日本側の将・栗林中将について書かれたドキュメントで、去年「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞したこの本を購入、一気に読んだ。『父親たちの星条旗』はアメリカ側からの視点で描かれたものだが、この作品とカップリングの『硫黄島からの手紙』は日本側からの視点で、主人公はまさに栗林中将。その人柄に驚きを覚えるとともに、戦前の日本軍の軍人をステレオタイプで捉えることの間違いを知った。そして映画『硫黄島からの手紙』も、是非観たい!と強く思った。(12月9日公開で、12月13日に観ました。)


★★★★

(2006、11、25読了)

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