ヘッダー Space「アンダースロー論」
(渡辺俊介、光文社新書:2006、9、20)
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プロ野球のピッチャーが書いた本、投球術のようなものはこれまでにも何冊か出ていると思うが、それほど読もうと思わなかったが、最近珍しいアンダースローのピッチャーの本ということで興味が湧いた。読んでみて途中で思ったのは、
「本当に本人が『書いた』のかなあ。『語りおろし』では?」
ということだが、どうなんだろう?
アンダースローって、あんまりいないよなあ・・・というのは、「平成ことば事情」でも書いた気がします。検索してみよう・・・平成ことば事情2405「サブマリン」で書いていたな。そっちも読んでみてください。
一番印象的だったのは、第6章の扉に載っている、渡辺俊介投手の投球フォームの写真。アンダースローってこんなに低い姿勢から、こんなにバッターに近いところ(投手の体の前)まで腕を伸ばして投げるのか!という驚きがある。それだけでもこの本を読む価値はあるのではないか。
構成に関して言うと、渡辺投手の語り部分と、他の人の証言部分を、もっと分りやすく区別するようなデザインにして欲しかった気はした。


★★★

(2006、11、17読了)

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