中之島の府立図書館で借りて読んだ本。実は以前に購入して読んで、感銘を受けた。その後、講演などの時のデータ本・参考図書として使わせてもらった。事件の顔写真は、「□が悪玉(容疑者)、○が善玉(被害者)」という区別があるという話は、大変興味深かった。昭和40年代からそういう傾向になってきたそうである。また、事件記事における顔写真が減ってきている、と。その傾向は平成元年3月に起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件で、被害者の女子高生の顔写真が頻繁に出たことから、被害者の人権が言われ始め、紙面での顔写真登場回数が減ったと、著者は書いている。
この本、大変興味深いデータが満載なのだが、誰かに貸した後どこかに行ってしまった。(なんてあやふやな記憶!)で、本屋さんに注文したら、な、なんと「絶版」とのこと。こんな良い本を絶版にするなんて!図書館で借りるしか、手はないわけである。もしくは古本屋さんで探すか。ネットなら見つかるかも。
顔写真の歴史を追うことが、「新聞」の歴史、すなわち「時代」がわかる本である。
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