ヘッダー Space『日本語どっぷり抜き差しならぬ』
(鈴木芳樹、新風社:2004、6、18)
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おととし、この本が出てすぐに買ったものの、500ページ以上もあるその迫力と、本の重さに圧倒されて、パラパラと面白そうなところだけ「つまみ読み」していたが、今回、エイっと通して読んでみた。いやはや疲れました。通勤途中にも電車の中で、つり革につかまりながら読んだもんね。
著者は日本経済新聞社で新聞記者を16年したあと、系列のテレビ局に勤務、と書いてあるが、そのテレビ局の名前は記されていない。調べてみたら、「テレビせとうち」だった。そこで今年2月に「編成局長」さんになっていました。エライさんなのね。
新聞記者時代から言葉=日本語にふかーく関心を持ち、気になる言葉に関する資料などをいろいろと集めてはメモを残してきた。それに新たに書き加えたものを「どうだ!」とばかりに出版!
全体に、言ってることはどれも「ごもっとも」なのだけど、視点が新聞記者のままでテレビを批判している。新聞社の名前は明らかにしながら、現在勤めているテレビ局の名前を明らかにしていないのも、その現われのように私は感じた。(穿ちすぎか?)
今はもうテレビの人間になってからの方が長いのだし、テレビ局内部の人の視点で(もちろん、新聞記者出身という視点も持って)、建設的にテレビを批判して欲しいなあと感じました。


★★★★

(2006、9、13読了)

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