ヘッダー Space『禿鷹狩り〜禿鷹IV』
(逢坂剛、文藝春秋:2006、7、15)
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『週刊文春』で連載していたときは、細切れに読むのがいやで、ほとんど読まなかったが、本屋で単行本が出たのを見つけて、すぐに購入。お盆休みに一気に520ページあまりを読みきった!一気に読むのがいいよね、ミステリーやこういった小説は。その世界に浸れるから。
登場人物は25人ほどいるが、それぞれの人物の描写がしっかりしているためか、全員ちゃんと覚えられて、ハッキリと物語が頭の中に入ってきた。ドキドキ・ワクワクしましたよ。今回の注目は何と言っても、ハゲタカを叩き潰そうとする女刑事・石動(いするぎ)警部だね。やはり敵役のキャラクターが強いと主人公も引き立ちますね。こんだけ長い小説でありながら、ほとんど男女の濡れ場もなく(2箇所ぐらい)、週刊誌に連載してたんだから、それだけお話がおもしろいということでしょう。また、こんな小説を読ましてくださいね、逢坂さん!

★★★★

(2006、8、16読了)

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