妻が「これ読んだ?」と言って渡してくれた一冊。すぐに読み切ることができたが、あらためて現代社会における「食品」がどんな状態にあるのか、また、便利さと引き換えに私たちが失っている物は何なのかについて考えさせられた。
かつて食品添加物の専門商社に勤め「歩く添加物辞典」とまで呼ばれた安部氏だけに、書かれた内容には大変説得力がある。
しかし、本書の中に書いてあるように、食品添加物が悪者だから「じゃあ、全部排除せよ!」という論法は、実際的ではない。良いところと悪いところを知った上で、有用に使っていく賢い姿勢が求められている。
ただ、食品の裏の表示の食品添加物の欄を見ただけでは何も分らないのが、我々素人の悲しいところ。だからこそ、国の規制なり情報開示を、なお一層やってもらいたい気がするのだが。
たまたま、この本を読み終わって1週間ほどした時、「ニューススクランブル」の特集のナレーションを頼まれて原稿を見ると・・・なんとこの安部先生の特集だった。だから、原稿の内容は「予習ができている状態」で・・・まあなんて間がいいんでしょ。 |
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