このところの静かなブームとして「場の空気を読める・読めない」という、人の判断法がある。今、流行の「二分法」である。たしかに「場の雰囲気の読めない人」は困りものであるが、何でもかんでもそういった基準で分類する人も、また、困る。
そして「場の雰囲気に合わしてばかりの人」の方が、創造的仕事の場合は困る。そんな人ばかりでは、こういった職場(テレビ局)は、成り立たない。
流行語「脳力」は、「記憶力」や「計算能力」などと同義だが、「脳力」とネーミングしたことで売れた。この本も「○○な人、△△な人」という、ここ10年ぐらいのノウハウ風読み物本の書名の流行に則ったネーミング。今では、ごく普通の書名になってしまったが、それでも、ついつい書店で本棚に手が伸びてしまう。
第4章のタイトルにあるように、世の中はまさに「場の空気」に満ちている。空気がなければ生きていけないが、それを求めてばかりでもダメだと思う。 |
|
|