3年前に私が初めての著書を出すきっかけを作ってくれたのが、この本の著者・丹波 元さん。昔、「ニューススクランブル」のブレーンとして参加してくれていた時以来のお付き合いで、今もひと月かふた月に1回お会いしては、小一時間ほど話をします。今回はこの本、サイン付きで贈ってくださいました。ありがとうございます。
いわゆる「大阪本」ブーム、10年以上前に大谷晃一先生の「大阪学」が出て以来、2度目のウェーブが、いま来ているのではないか?という気がする。日本語ブームの関連で「方言」への関心が高まったことと、「大阪」への関心が混じったのか?
ただ、この本ではこれまで「大阪学」以来言われ続けていた「大阪人」のステレオタイプな特徴は「実は、作られたニセモンの大阪人でっせ!」と主張。「現在の『ホンマ』の大阪人はこうだ!主張している。たしかに大谷先生の言われる大阪人の特徴は、江戸時代、明治時代からあったのだろうが、急速に変わりつつある大阪人の気質を捕らえたものではないと言えるかもしれない。
そう言えば2006読書日記042で取り上げた『大阪弁「ほんまもん」講座』(札埜和男、新潮新書)も「ほんまもん」を謳っている。どうも「エセ」もしくは「ニセ」大阪人が、世の中に跋扈しているようである。
その修正を、本書で楽しんでみてはいかが? |
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