ヘッダー Space『西部劇を見て男を学んだ』
(芦原 伸、祥伝社新書:2006、3、5)
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元・読売新聞校閲部長のSさんが、
「これはちょっとヒドイですよ」
と言って貸してくれた本。何がそんなにヒドイのか?と言うと、言葉の言い回しが、間違いだらけだということ。Sさんがチェックした鉛筆書きのところを中心に読んでいくと、たしかにヒドイ。映画についての内容はともかく、日本語がめちゃくちゃである。いちいち取り上げてみると、
×「負けても何の利益生じない」 →○「何の利益生じない」
×「畑に種を撒き →○「種を蒔き
×「このラストシーンが珠玉なのは」 →○「秀逸なのは」
×「主役の花を向けたのだろう」 ○「主役の花を持たせた
○「主役を餞(はなむけ)とした
×「ひるんだミラーに男のすばやい銃弾が敵の体を貫いた」→???????
ああ、ダメだあ、気にし出すと、全然読み進めない!というより、こんなにおかしな日本語がボロボロ出てきては、内容そのものにも不信感が生じる。
一体全体この本は、校閲というチェック作業を経ているのか?経ていてこれだと、さらに問題なのだが・・・。そう思って、途中で本を閉じた。あ、もしかして、間違い探しの本で、間違い箇所を全部指摘すると、何か賞品をもらえるとか・・・なわけ、ないな。

★なし
(2006、7、10読了できず)
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