私より1歳年下の1962年生まれの著者は、神戸大学の教授。同世代の人たちがそんな年ごろになったのね、などと、面識もないのに感じてしまった。
大修館書店から出ている本なのに表紙がポップ、と言うと、
「じゃあ『問題な日本語』はどうなる?」
と言われそうなので、訂正。
最近、大修館書店から出ているこの手の本は、内容は結構高度でハードなのだけど、装丁はポップな感じになっていて、一般読者も巻き込んで読ませようという策略らしい。いや、策略というと、悪いことのように聞こえるが、そうではなくて、大変良い試みだと思いますね。大学生に読んで欲しい本。甲南大学と神戸女子短大でも、宣伝しておきました!
「『味あわせる』か『味わわせる』か」
「『以上』か『以下』か」
「『1時間おき』と『1日おき』か」
「『消防署長』か『消防署署長』か」
などなど、「そう言われてみれば、どっちだっけ?」という疑問が出てくる話が満載です。
「『味あわせる』か『味わわせる』か」については、私も「平成ことば事情325」で書いていますので、読んでみてくださいね。 |
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