この著者による本は、以前『日本語の復権』を読んでおもしろかった。が、今回の本はそれに比べると、ちょっと面白みに欠けた。文体が「です」「ます」調になったのに、論調としては「叱る」というので、叱り具合がなんだかミスマッチな感じが・・・。本当に叱るのなら、「だ」「である」体で書かれた方が良かったんじゃないかなあ。
また、119ページに、
「出かける際にはヘッドホンステレオで身を鎧えるし」
という文章があるのですが、
「鎧える」
という言葉は初めて目にしました。Google検索では(5月26日)、
「鎧える」= 142件、
「鎧う」= 1690件
で、ないことはないけど、あまり、なじまないなあ・・・。 |
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(2006、5、7読了) |
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