呉智英の文庫本がまとめて双葉文庫から出ていることを知り、まとめて6冊、上田玉芳堂に注文したら、2冊は絶版のためか手に入らなかったが、残りの4冊はすぐに配達してくれた。そのうちの1冊。
ここには、以前から私が主張していること、つまり、
「ファシズムは民主主義である」
ということがはっきりと記されている。「ファシズム」は民衆が作るのだ。やっぱりそうだったのか!と意を強くした。私が言っているのは、
「ファシズムは民主主義の対立概念ではなく、民主主義がファシズムを生む」
ということなのですが。
そう主張している呉は、なんと「封建主義者」なのだそうだ。封建主義は古くて前近代的で暗黒時代というイメージは、本当にそうなのか?現在、自明のこととされているようなことを疑ってかかる、これは、「メディアリテラシー」でもあるし、時の為政者に操られて意にそまぬ方向へそれとは知らずに誘導されることから身を守る術(すべ)であると思う。
「知」とは「疑う」ことである。 |
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