著者は国立富山商船高専の教授。専門は言語学・記号論で、ホームページ「言語学のお散歩」は、大変レベルの高い、知的好奇心を刺激する読み物として、知る人ぞ知る。金川先生のことは「知ってる人は、みんな知ってる」という感じか。会ったことはないけど。
その金川先生の著書が出たことを、『月刊・言語５月号』で知り、さっそく取り寄せて読んでみたら・・・おんもしろい！！すんごくおもしろい！
読んだことがある言葉関係の本が次々と出てきたりして、「そうそう！」と思って読めるが、一般の人にとっては、おもしろいけどちょっと難しいかもしれない。そういう意味では、たしかに「大人のための」言語学入門である。大学１、２年生あたりでは難しいかもしれない。でも興味のある人にとってはとってもおもしろくてためになる本ですし、随所に顔を見せる金川先生のユーモア感覚も楽しい。一度読むことをお薦めします。
文体から受ける感じとしては「呉 智英」に似ているような気がした。ちょうど今、呉 智英の『犬儒派だもの』（双葉文庫）を読んでいるところなので、余計にそう思ったのかもしれないけど。
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