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『週刊誌風雲録』
(高橋呉郎、文春新書:2006、1、20)
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『週刊朝日』が、なんだか『週刊文春』みたいになっていたり、『サンデー毎日』が、なんだか『週刊新潮』みたいになったということを平成ことば事情2506「週刊誌のスタイル」で書いたが、ちょうどその頃に購入して読んだ本。
昔は新聞社系の週刊誌の独壇場だったこと、それに対抗するように、『週刊新潮』や『週刊文春』が勃興した、その頃の話を当時を知っている著者が記したもので、なかなか読みごたえがある。
扇谷正造や梶山季之、草柳大蔵など、週刊誌・草創紀(?)の大物の姿などが「ほほう、そうだったのか」と浮かび上がってくる。
また『週刊新潮』の「影の編集長」、新潮社の斎藤十一や、徳間書店の徳間康快といった経営者サイドの人たちの話を知ることもできた。これは「歴史の書」である。

★★★
(2006、3、10読了)
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