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『方言が明かす日本語の歴史』
(小林 隆、岩波書店:2006、2、23)
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岩波の「もっと知りたい日本語」シリーズの中の一冊。著者の小林 隆は1957年生まれ。国立国語研究所勤務を経て現在東北大学教授。 「こま」が指すのは、実は「雄馬」だった、という話や、「くすりゆび」は「くすしゆび」からきたとか、「おととい」と「おとつい」の衝突とか、係り結びの「こそ」は方言に生きていて、九州方言の「くさ」はまさに「こそ」であるとか、ちょっと文章は専門書なので難しいが、内容は大変おもしろい。もう少し一般の人むけの文章で書けたら、結構売れると思うのにな。ちょっとそこが残念・・・。

★★★★
(2006、3、5読了)
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