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『現代若者方言詩集
〜けっぱれ、ちゅら日本語』
(浜本純逸編、大修館書店:
2005、12、5)
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大修館書店の編集者で、『人名用漢字の戦後史』(岩波新書)の著者でもある円満字二郎さんが、(面識がないにもかかわらず)送ってきてくれた一冊。
「言葉のことに興味のある道浦さんなら、ご興味があるかと思いまして・・・」
という手紙が添えてありました。ありがとうございます。
サブタイトルの「けっぱれ、ちゅら日本語」は「頑張れ、美しい日本語」の意味。この本は、2004年の春、全国の大学に呼びかけて、それぞれ地元の方言にまつわる詩をその土地の方言で大学生が書くという試みを、早稲田大学の浜本純逸教授が呼びかけ、それに応じて1500編の「方言詩」が集まった。その中の秀作を集めた。
読んでみると、齋藤 孝さんではないが、つい「声に出して読みたく」なる。いいなあ、方言。まったく分らないものでも、なんだか暖かい。
今、女子高生などに方言が流行っていて、いろんな地域の方言をミックスしたしゃべり方が出てきているらしい、耳にしたことはないが。「けっぱれ、ちゅら日本語」だって、「けっぱれ」は青森弁だし、「ちゅら」は沖縄弁だ。そう言えば、恩師である大阪大学大学院の真田信治教授が取材を受けたという雑誌、『ZONE』2006年1月号の特集も「方言と女子高生」だった。トヨタの労働組合が出している雑誌らしい。方言の多様性や音の響きに人気が集まっているのかね。ええことでないかい。

★★★★
(2006、2、1読了)
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