少し前(平成15年=2003)に出た本。専門誌の広告で見つけて購入。語源って、いくつもの説があったりして、しかも「やっぱりな」と思うような俗説は、胡散臭かったりするので、あまり語源関係の本は読まないのだが、これはしっかりしていそうなので、買ってみた。
「あいうえお順」ではなく、「身辺の日本語」「心身、振る舞いの日本語」「衣食住の日本語」というふうに、章が分けられているのも心地よく、テンポよく退屈せずに読めた。「あいうえお順」の場合、辞書を読んでいるような感じの「義務感」が先に立って、なかなか読み進めないのだが・・・。
「まぼろし」の「ま」が、「まなこ」「まじろぐ」と同じように「目」が語源であり、「ほろし」は「ほのか」「ほのめく」と同じくボーっとかすんだものの意だと思うと、著者は記している。ふーん、そういうものか。この前「平成ことば事情」で「まつげ」「まゆげ」の「ま」は「目」だと書いたが、「まぼろし」の「ま」もねえ。知らなかった! |
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