自己責任、という言葉が流行したのは2年前か。あれ以来・・・というわけでもないけれど「責任」に関して考えることが多い。まさにその疑問をタイトルにしたのがこの本。
読む前の期待は、もう少し「社会学的な『責任論』」かと思ったのだけれど、これを書いた大庭先生、よく見たら、ご専門は「倫理学と分析哲学」とかいうものらしい。道理で哲学的抽象論の世界に・・・ちょっと難しかったです。第6章「じわじわとひろがる解離的傾向」、第7章「国家という集団〜戦争責任」、第8章「責任の空洞化」あたりは興味深く読めました。
|
|
(2006、1、4読了) |
|
|