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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民190人目
- 2013.06.13
今週のアニ民は女優で歌手の柴咲コウさんです。
ご本人はアニメ声優は2度目ということですが、原作から「名探偵コナン」が大好きということでアニ民にご登場願いました。
映画「名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)」でスペシャルゲストの柴咲コウさん。押しも押されぬ実力派女優として、映画の中でも見事に声優として好演してくれました。でもあの日々からもう2か月ですか。柴咲コウさんのアフレコの日や完成披露試写会、初日舞台挨拶が懐かしく思い出されます。
そして柴咲コウさんのもう一つ顔と言えば歌手ですよね。というわけで6月6日、東京は有楽町・東京国際フォーラムAへ柴咲コウさんのコンサートを見に行って来ました。題して「猫幸音楽会」。ステージに肉球もカワイイ2本の巨大な前足としっぽを配して、猫好きには夢のようなステージを繰り広げてくれます。そういえば初日舞台挨拶の後の立食打ち上げの際、丸テーブルで軽食しながらの高山さんと山崎さんと柴咲さんの愛猫飼い猫好き談義は、飼っていない僕にはわからない話もあったけど、大好きという感情がほとばしっていて聞いてて楽しかったなあ。あんなに愛あふれる話を聞いちゃうと少し飼ってみたいと思っちゃったりして、そんな話でした。
印象強くクッキリしている柴咲コウさんの目は、コンサート全体に登場するクロネコのキャラクターのモチーフですよね。今回のステージ、一見大人しそうに見えるそのクロネコが、多彩な楽曲に合わせて音楽会の中を旅する感じで、それが全て本人に重なっているんです。そしてファッショナブルな柴咲さんが、ポップでキュートな曲の中を驚くパワーで泳いでいくんですね。
もう一つ驚いたのが観客一人に一本渡されたペンライト、というより大きさはもうハンドライトと言った方がいいライト。実は席についてスイッチを入れてもつかないこのライト、ある曲になると突如点灯、そして曲に合わせて色や明るさが自在に変幻するのです。そうなんです、演出上の操作がなされているのです。なんだか支配されてる気もするのですが、これが曲に合わせて振ったりするのに実に調子が良い!
だいたい観客席とかを広く見渡した光の波ビューが素晴らしいですよね。すべての人が持つライトの色や変色も統一されるのですから。見事に揃っているというか、揃わされているというか、でも柴咲コウさんワールドにじっくりひたっているのは実に心地良いものでした。
それにしても冒頭でお話したように、絶海映画においてのあやしい女性自衛官・藤井七海さんの演技は素晴らしいものでした。でも収録はちょっと大変だったんですよ。まずはリハーサルとして一度スタジオにおいでいただき、約2時間強、声も出してセリフを読んでもらいました。ちょっと体調がすぐれなかったそうで、少し辛そうなのが気になりました。
それから3日後の本番収録当日、実は3日前よりも調子が悪そうに見えたほど。それが収録をしていくにしたがってどんどんグラフが上向いていって…、で、かなりなセリフ量を全部一通りOKテイクまでもっていったところで4時間が経過してました。「一度通して見てみましょう」と音響監督の浦上さん(アニ民14)の指示で柴咲さんも椅子に座ってすべてのシーンをリプレイ。見終わって、「これで大丈夫ですね」の浦上さんのトークバックに対して柴咲さんはあっさりと「20か所ほどやり直していいですか?」
ガラスのこっちで見ていた僕たちはひっくり返るほど驚きました。だいたい調子が悪いようにみえてたので、何とか全部収録出来てホッとしてたくらいですから。それに20箇所なんてほとんど出番ゼリフ全部じゃん。でもそれからも本当に凄かった。それが絶海映画の藤井七海です。本人曰く「プロの声優さんたちに対して失礼のない演技や発声をしたかった」。うーん、本当に脱帽であります、ありがとうございました!
コンサートステージ上は今まさにクライマックスに向けて、魅力振りまくコケティッシュな柴咲さんが、ご機嫌なテンポの曲に乗ってバンバン加速中!今月いっぱいはまだまだコンサートが続いていくそうです。本当に大好きと言ってくれた「名探偵コナン」今度は歌でもご一緒出来ると本当にいいですね。