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■6月28日
- 2004.06.28
今回は僕と漫画の出会いについて話したいと思う。僕は小さい頃から漫画、アニメが大好きだったの。実家には今も3000冊くらいの漫画があるんだ。当時は「少年」という漫画誌を読んでいたんだけれど、この漫画誌は綺羅星のような存在で、手塚治虫さんの「鉄腕アトム」、関谷ひさしさんの「ストップ!にいちゃん」とか、おもしろい漫画がたくさん連載されていたんだよね。「ストップ!にいちゃん」は青春コメディーで、大人のように背伸びして読んでいたのをよく憶えているよ。
そして、漫画に本当にのめり込んでいったのは中学生の時。病院に入院した時に母親がたくさんの漫画を買ってきてくれたのがきっかけかな。よく古本屋を巡って欲しい漫画を探していたよ。今の古本屋には漫画がたくさん並んでいるけれど、当時は全然違っていて、漫画は隅の方においやられていたから、欲しい漫画を探すのは大変だったんだよね。中学、高校の時は勉強の合間の気分転換によく漫画を読んでいたんだけれど、1冊でも手に取ったらもう大変! 結局、その漫画の最後の巻まで読んじゃうんだよね(笑)。とにかく、もう学生時代は漫画漬けの青春時代を送っていたんだ。
僕が漫画を好きになったのは手塚治虫さんのおかげだね。日本を代表するストーリーテラー、手塚さんの作品を読んで漫画のおもしろさを教えてもらったんだ。ストーリーものの漫画が好きなのも手塚さんの作品を読んでいたからなんだろうね。手塚さんの作品で特に好きなのは「きりひと讃歌」「ブラックジャック」。手塚さん以外にも、ちばてつやさんの「あしたのジョー」、白土三平さんの「カムイ伝」なんかが好きでよく読んでいたね。
いい漫画というのは、無駄な台詞がないんだよね。どんな台詞もストーリーの伏線になっているの。僕は今も少年誌から青年誌まで、週に10冊は漫画誌を読んでいるんだけれど、みんなも一冊でいいから漫画誌を年間通して読んでいくといいと思うな。同じ漫画誌を一年間、隅々まで目を通していくと、これまでとは違ったものが見えてくるはずだよ。