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■6月28日
- 2005.06.28
4日の「名探偵コナン」は「救急車を呼びに行った男」を放送するよ。今回の事件は高木刑事の声を担当する高木渉さんの実体験に基づいた話。僕たちが道に倒れた人を見かける事ってあまりないし、その人が死んでいるかなんて事もわからないよね。高木さんは道に倒れている人を見かけて、救急車を呼んでもすぐに来なかったという体験を実際にしたんだ。以前、みんなで飲んでいる時に高木さんからこんな事があったと聞いていて、この度、ストーリーをちょっと変えて1本の作品にすることができたんだ。スタッフ、声優さんの体験が物語になったのは初めてのこと。脚本家の扇澤延男さんがユニークなストーリーに仕上げているから、どんな内容、トリックになっているかお楽しみに! この物語に出演するレギュラーはコナンと高木刑事のみ。この2人だけなんて初めてかもしれないね。
そして、今回は「名探偵コナン」と「ブラック・ジャック」のキャラクターグッズについての話をするね。どちらの作品も文房具やお菓子のおまけなどのグッズの企画は、こちらからではなくメーカーや企業から話がくるんだ。デザインの発注があると版権窓口の会社の方からアニメーターさんなどにお願いしてイラストを描いてもらうわけ。ブラック・ジャックの場合は既成の商品もあるけど、いずれにしろ商品のパッケージなどは書き下ろしがほとんどだし、CDのジャケットは歌のイメージに合わせて描いてもらっているんだよね。コナンの場合、青山剛昌先生自身がジャケットを書き下ろすこともあって、サウンドトラックのベストアルバムなどは青山先生が描いたんだ。ブラック・ジャックのアニメオリジナルグッズはこれから開発されると思うよ。
グッズが売れるとキャラクターが世の中に広がっていくから僕たちにとっても大事なんだ。だから商品を作る人もチームの一員と思っている。商品のクオリティが高いと胸が張れるものなら、作品のイメージも上がっていくからね。僕もキャラクターグッズは頂いたり、買ったりして使えるものは使っているよ。携帯電話にはコナンとブラック・ジャックのストラップを付けているんだ。街でコナンやブラック・ジャックの漫画を読んでいる子供を見かけるとうれしいけど、キャラクターグッズも同じ。正直、そういう人を見かけるとうれしくて声をかけたいくらいなんだ。