• アニメフェア
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  • 2008.03.31

 今週は皆さんに嬉しいニュースがお届けできます!ついに映画「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」(4月19日公開)の初号試写が行われました。初号試写とは完成したばかり焼きあがったばかりのフィルムをスタッフや関係者で観る、文字通り第1回目の試写のことで、映像や音響のバランスなどいろいろと最終チェックして、問題があったら直します(原則として問題は無い状態になってる段階の試写です)。試写が行われた東京・調布の東京現像所第2試写室には、名探偵コナン製作委員会の各社の人や実際に携ったスタッフが100人以上集まりました。最近改装された新しい試写室で、最高の音響と大きなスクリーンでみんなでとことん新しい作品を味わいました。これまでのいろんな想いが積み重なって、観賞後はなんだか胸いっぱい…しばらく幸せな気持ちにひたります…、そんな試写でした。何度か言ってるように今作は今まで以上にコナンらしいチャレンジに満ち溢れた作品でね。その上でクオリティの高い音楽と深みあるミステリーがまったり融合している素晴らしい作品に仕上がっていると思います。劇中で使われる音楽はクラシックなじっくり聴く楽曲が多くて、そういう意味では上映時間が少し長くなってるかなあ。そこらへんを小さな子供たちがどーゆー風に受け止めてくれるのかとか、そういう懸念は少しあるものの、映画の出来は極上なので、各社の人たちもすごく満足していて、簡単な感想会議の後、とりあえずのお疲れさま食事会を開きました。調布のEという店で50人もの人数のせいか、飲み物や料理の出てくるのが遅かったけど、そんなことは気にならないくらいそれぞれのテーブルの話で盛り上がっていました。…というわけでこのような作品を皆さんにお届けできる事を、とても幸せに思うところまでなんとか来ました。まだ公開まで期間はあるけど、“旋律”とダブルミーニングとも見える今作が、そのチャレンジをどのような形で花咲かせたのか、ご期待下さいね。

 で、スタッフはそれぞれ「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」のパブリシティ活動が大忙し。27日は広島(TOHOシネマズ緑井)で、29日は大阪(TOHOシネマズなんば)で開催されたスペシャルイベント“コナンサミット”に行ってきました。先週に引き続いてスワッチと小学館の名探偵コナンアソシエイトプロデューサー・浅井さんのトークショー。2人に対しての質問コーナーがあるんだけど、広島会場ではお客さん(小さい子供が予想以上に多くてうれしかった!写真(1)はイベントの終わりにみんなに協力してもらったものです)からいろいろと変わった質問がぞろぞろ。

 「コナン君の靴(キック力増強シューズ)を作るにはどの位かかりますか?」という質問にはビックリして僕も浅井さんも目を合わせるばかり。阿笠博士に聞いてきます、と答えるので精一杯。このコーナー頭に何でも答えるぞ、と言っていた割にかなり情けない状態。いやぁ、子供たちの考える発想ってすごいなあ。「コナン君の身長はどの位ですか?」という質問もされてね。実際の設定は小学1年なので100cmくらいなんだけど、アニメを見てるとそれより小さい感じだよね。こちらももっと勉強?しなくちゃでした。

 大阪では司会がわが同僚・脇浜YTVアナウンサーなので、少し気が楽になりお互いに好き勝手に裏話的なことをいろいろ話しまくったので、質問コーナーが飛んでしまいました。大阪のお客さま、スミマセンでした。さてメインのコーナー、コナンにまつわる問題を用意した○×クイズ「名探偵コナン検定」は最終的に3人が勝ち抜いて1級、2級、3級と賞を授けます。その1級の賞品はファン垂ぜんのプレゼント・青山剛昌先生が日付も書いて下さったサイン入りポスター!この豪華な賞品を着ぐるみコナン君が持ってきて見せた時には、会場からはどよめきが起こっていました。そりゃそうだよね。両会場とも小学生が1級を勝ち抜いてくれました。けっこう虚をつく質問ばかりなんだけどな、ほんとカンがいいのね。

 広島ではイベント後いくつかの取材を済ませてから、映画館の支配人・安藤さん、東宝宣伝・豊澤さん、浅井さんと15時ころの遅い昼食を。安藤さんが連れてってくれた地元のお好み焼き屋Mで食べたのが“マウンテンお好み焼き”なるメニュー。これは大中小と3サイズの広島風お好み焼きを作って、山のように3層に重ねて上から山芋をかけたものでね。(写真(2)は携帯でとったもの、楊枝で大きさがわかるかな)山頂に雪化粧をした富士山のように大きく美しくてオイシイお好み焼きでした。

 そのお店の姉妹スタッフが「名探偵コナン」の大ファンだということで、調子に乗ってサインをいくつか書いてきちゃいました。ちなみに大阪ではスタッフ11人とともに、予約をして準備中を特別に開けてくれた土佐堀の焼肉屋Cで、カリフォルニア赤ワインにコクのある甘いキムチと口の中でとろけるような柔らかいお肉をいただいちゃいました。かなりハードなスケジュールもこーゆー食べ物で癒されます。

 そういえば大阪の取材でラジオ関西の日曜午後の名物番組「サンデーキッズワイド 王様ラジオキッズ」のコーナーに出演しちゃいました。みーたんという美人のパーソナリティと、おーたんという声も面白いキャラ(こちらも美人な女性が演じてます)の2人と映画とTVのコナンについていっぱいお話しました。聞いてくれる子供達にどこまで伝わるかなあ、楽しい取材をありがとうございました。 

 話を変わるけど、昨年7月にスワッチがこだま兼嗣監督と一緒にアメリカ・ボルチモアで開催されてるオタコンというイベントに参加した時の日記は覚えてる?そのイベントのスタッフが先週末、東京ビッグサイトで開催された「東京国際アニメフェア2008」にブースを出展するために来日したんだ。こだま監督と永井Pにも来てもらい、ジム・ヴォルズさん、アリス・ヴォルクマーさん、テリー・チューさんと、通訳のタカさんこと唐橋さんの7人で東京・新橋のTというお店で食事をしました。店に行く前に電話を入れた時に「大きなアメリカ人3人入って大丈夫?」と言っておいたので、店のテーブルが変則的に配置されてました。「アメリカ人ゲストのために!」と店長・渡辺さんが面白い和な?食べ物をいろいろ出してくれたんだ。レアな発泡日本酒やアルゼンチンワインなどに合わせて、珍しいほおずきや甘いミニトマト、焼いたパンの上にウニをのせた料理、ビックリ鍋に妙なリゾットなどに舌鼓を打ちつつ、約8ヶ月ぶりの再会に話も弾み、あっという間の4時間以上でしたね。帰りのタクシーでは、こだま監督と久しぶりに結界師の話題で大いに盛り上がったんだ。

 時間の合間を見て東京国際アニメフェアにも行ってきました。オタコンのブースにあいさつしたり、東宝や小学館、日テレやトムス・エンターテインメントなどの各ブースを見て回って、いろんな方とお話し出来ました。東宝ブースは映画「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」の公開に向け、パイプオルガンを配したすごい大セットが目立ってましたよ(写真(3))。ニュースで知っている人もいると思うけど、同フェアの初日には実写映画「ヤッターマン」の製作発表も行われたんだ。「ヤッターマン」をメインに展開する各社共同の巨大ブースでは、セクシーな4人のドロンジョガールがパンフレットを配ったりしていて、話題もいっぱい華やかなムード。特に同ブースに用意された紙製ドロンジョマスクは良くできていて、引っ張りだこになっていたんだ(写真(4)はそのマスクと東宝ブースで配ってたコナン風船実物)。何かとヤッターマンでお世話になってるメイン・エンタテインメントの竹澤さんにそのマスクを何枚かもらって「ヤッターマン」のアフレコ現場に持参。ドロンジョ役の小原乃梨子さん、アイちゃん役の伊藤 静さん、オモッチャマ役のたかはし智秋さんらヤッターマンチームが誇る美女たちに渡して付けてもらったんだけど、もうこれから人前ではそのままでお願いします!というくらいみんなお似合いでした。

 このアニメフェアでは数え切れないほどのイベントが行なわれたんだけど、「めぐみ」というアニメ作品の試写発表は忘れてはいけません。先に28日に東京・麹町で開催された完成披露記者会見に訪れたんですが、“企画・制作:政府拉致問題対策本部”なるこの作品にはキャストに日本俳優連合も全面的に協力し、そうそうたる役者陣がボランティアで参加してます(写真(5)はその会見時のもの、左から大森監督、漫画家・本そういちさん、深見さん、横田夫妻、山寺さん、羽佐間さん)。横田さん一家に襲い掛かった嵐を事実に基づいてしっかり描いた25分になってます。ダウンロードやコピーがフリーというこの奇跡的な作品をみなさん一度は目にしてくださいね。