• 7回忌
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  • 2008.10.07

 みなさん、10月20日午後7時にスタートする新番組「アニメ☆7」のアフレコがいよいよ始まりました。新番組ではありますが、「アニメ☆7」は面白いアニメを月曜夜7時の1時間枠でお見せしていこう(あっ、これ最初“お店指定校”と変換されました…)という楽しくフレキシブルな企画で、その幕開けを飾るのが3週連続となる「名探偵コナン」の1時間スペシャルなのであります。「ヤッターマン」はその後に登場しますよ。で、その第1弾「名探偵コナン 怪盗キッドの瞬間移動魔術(テレポーテーションマジック)」のアフレコに参加してくれた役者は20人以上。原作ファンはご存知でしょうが、放送時間が長いだけじゃなくストーリーも緻密でセリフ自体も多くてガヤもいっぱい。於知監督や井澤音響監督らがあの手この手で工夫して演出、役者陣もそれにしっかり応えて、結局7時間近くかけて収録しました。北田Pのブログにあるバースデーケーキはその収録後のお話なんだよね。

 今回コナンに加えてキッドと対決するゲストキャラは園子の叔父で鈴木財閥の相談役、鈴木次郎吉。ユニークじいさん・次郎吉を演じる永井一郎さんは「YAWARA!」で猪熊滋悟郎を演じてもらって以来、公私共に大変お世話になっている大師匠。ちなみに波平さんでありマス。そう思ってみるとビックリするくらいエネルギッシュに、打倒キッドに執念を燃やす次郎吉を演じてくれました。キッドのことを指して呼ぶ「彼奴」は天下一品、なんて発音してるかはOAのお楽しみ。そしてもう1人、キッドに対して執念を燃やす中森警部役が石塚運昇さん。この二人の掛け合いだけでも見る価値があると言うくらい素晴らしい出来映えの1時間になりました。今回の物語の舞台となるのは東京は銀座。伝説のミュール、“紫紅の爪”を餌にキッドを捕まえようと計画した次郎吉は、その展示場所として銀座の交差点のど真ん中を選ぶんだ。さて、次郎吉はどんな作戦でこの場所を選んだのか?そしてコナンは伝説のミュールを盗もうとするキッドとどんな戦いを繰り広げるのか?キッドの瞬間移動とは?20人以上の役者さんたちの素晴らしい演技、そして目が離せないコナンとキッドのバトルをしっかり味わえる瞬間をどうぞもう少しお待ち下さいね。

 10月になったというのに家の近所ではまだセミが鳴いてます。うーん、地球温暖化なんでしょうか?でもそうは言っても街角から、キンモクセイの香りが漂う季節になってきました。花や木、そして何かしらの人の営みによるような香りから季節を感じる事はとてもステキで大切な事だよね。…母を亡くしたのはこの時期です。思えば母の思い出にはキンモクセイの香りが付いてきます。先週はその7回忌。6年前のその日は公私の大勢の友人たちに身に余る気持ちをいただきまして、今でも本当に感謝しています。

 なので愛知県に帰郷して法事に参加してきました。実家に帰ると母がまだ居たころのいろいろなシーンが、その当時担当していたキャラクターとともに残っています。鴨居に並ぶ「シティーハンター」などいくつかのサインやパネルなどが、当時の思い出を色あせることなく伝えてくれます。アニメの仕事の原点となっている3000冊を超えるマンガも、未だスワッチの部屋となってる北側の6畳に健在です(写真は(1)(2)はその一部。白土三平が目立ちますが手塚治虫中心にいろいろあります)。

 今までのYTVアニメはもちろん、これから展開していく『アニメ☆7』の「名探偵コナン」や「ヤッターマン」も、その時その時のみなさんそれぞれの良き思い出のシーンに張り付いていってくれたなら、本当に言葉がでないくらい幸せな素敵なことだと思います。