• 岩崎琢さん
  • 岩崎琢さん

  • 2008.11.05

 11月10日の「アニメ☆7」は、「名探偵コナン」、「ヤッターマン」という2本立ての放送がスタート!月曜7時革命の本格化であります。そしてご報告です。11月3日に放送された「アニメ☆7 名探偵コナンSP 迷宮の鎧武者」の関東での視聴率が10.8%(ビデオリサーチ調べ)と二桁数字を取りました。僅かだけど某裏番組にも勝ったりして「アニメ☆7」スタート3回目にして評価される実績をあげられました。これも関東のみならず全国の視聴者のおかげです(ちなみに関西地区は13.3%)。これからも月曜夜7時からは「アニメ☆7」をオンタイムで見ていただくよう、よろしくお願いいたします。という訳で、10日には初の夜7時からとなる30分アニメ「名探偵コナン 風林火山 陰と雷光の決着」を放送するよ。3日の1時間SPでしっかり犯人を推理してくれてると思うけど、後編となる今回の解決編もじっくり見て、コナンVS平次の推理バトルの決着、そして入り組んだ複雑な事件の真相を気持ちよく味わって下さい。

 そして、コナンにつづいて「ヤッターマン ヤッターアンコウ登場だコロン!」を放送します。9月8日以来の放送となる「ヤッターマン」は「アニメ☆7」一発目に相応しくメチャメチャな豪華版30分。タイトルからもわかるように新キャラクターのヤッターアンコウが初登場!そして、世界のナベアツさん、さかなクンが本人役で登場するんだ。10月10日「アニメ☆7」記者会見でもお世話になったナベアツさんはアフレコでも楽しい演技を披露してくれてね。シナリオの台詞にアドリブで予想以上のギャグを加えてくれて、さすがご本人、さすが芸人さん!声優としても素晴らしい演技を披露してくれました。ガンちゃんとのご対面からの一連のシーンはまるで超有名なミュージカルの1シーン?を見るかのよう…。そしてナベアツさんが自分の事をヤッターマン3号と言い張ってあの決めポーズに走るのだが…。どんな事になるのか、その内容は皆さんその目でオンエアを見て確かめて下さいね。

 一方、さかなクンはあの調子で、なぜか水族館でお魚の解説を始めてくれます。ここでチョウチンアンコウの解説もしてくれるんだけど、そこから強烈なインスピレーションを受けちゃうのがガンちゃん。そしてヤッターアンコウの誕生と相成るんですが、実はそこには重大な秘密があったのであります。それにしてもアフレコの時にお会いしたんだけど、さかなクンは普段から話すトーンが高くて、いつもテレビでお見掛けする姿と全く同じ感じ。イラストの仕事もしているだけあって、本当に絵やサインも上手くてね。元気いっぱいアフレコも楽しんでくれて「絶対またヤッターマンに出して下さーい」と言ってくれました。

 毎度の事ながらそんな豪華ゲスト2人を描いてくれてるのが、キャラクターデザインの上北ふたごさん。皆さんも番組を見てわかってるよね。似顔絵に限らずなんだけど、上北さんのキャラクターデザインは天下一品。一般の雑誌連載もされた方がいいんじゃないか、というくらいうまいし、本人の特徴を良くとらえています。という訳で、毎回タレントさんがゲスト出演する時は、タツノコプロが上北さんが描いた絵をご本人にプレゼントしているんだ。どの方々もそうだけど、さかなクンは特に大喜び。自分の絵を手にして写真に納まり、すごく細かくステキなサイン(本当に即興で絵がうまい)もしていただきました。さあ、本当に長らくお待たせいたしました。お待たせした分、マジに素晴らしい作品になったので、見どころ満載の「ヤッターマン」30分にご期待下さい!

 さて先週はスペインのバルセロナ、フランスのパリへ行ってきました。バルセロナでは14年続いているイベント「サロン・デ・マンガ」、パリでは「チビ・ジャパン・エキスポ」というイベントに参加してきたんだ。今回は外務省に派遣され、長年の友人である櫻井孝昌さんと一緒に各会場でだいたい90分ずつ「日本のアニメ人気の秘密」について話してきました。会場では現地の出版社やアニメ関連業者が、ライセンスされたマンガ本やDVD、そこでしか買えないアニメグッズなどをところ狭しと販売していたんだ。海外における日本のアニメの人気はすごいものがあるのはご存知の通りですが、実際に現地で味わうと感慨深い。しかも皆かなり情報が早い。

 今回の両イベントにはどちらも数万人を数える大勢の現地アニメファンが来場していました。その年齢層は、当日は学校が休みだったという事もあってか、意外にファミリーでの姿が多く、かなり幅広い支持を受けている事がうかがえます。パリのイベントはチビという名前の通り、今回のは本大会より規模が小さいのですが、7月に開催される本大会「ジャパン・エキスポ」は来場者が14万人を超えるというとんでもないことになっているそう。

 で、会場は相変わらずいろんな日本のアニメのコスプレが華やかに埋め尽くして、「日本のマンガやアニメ大好き」熱気がここがヨーロッパである事を忘れさせてくれます。

 一緒に行った櫻井さんはコンテンツストリートという会社を自ら立ち上げ、外務省広報文化交流部文化交流課を基盤にヨーロッパやアジアなどを巡って、日本のアニメの面白さや魅力をレクチャーする活動をしているんだ。ベトナム、ミャンマーやラオス、そしてサウジアラビアなどでもレクチャーしていて、イベントではその様子を納めた写真も紹介していました。スワッチは「名探偵コナン」や「犬夜叉」を題材にして日本における一般的なアニメの作り方をお話ししてきました。まあ大体はアニメ制作の工夫やスタッフの苦労話的な内容なんだけど、これには作品の海賊版やネットでの不正視聴などへ警鐘を鳴らす意味も込められているんだ。クオリティーの高いアニメを作るには、当然それなりの費用がかかってしまいます。でも海賊版を買われたり不正なネットで流れることにより、正当な対価が支払われないとクオリティーを維持する事ができなくなっていくのは必然。だから、本当に面白いと思える作品は購入して下さいとお願いしてきました。旅の土産話はまた日記でも書きますのでお楽しみにして下さいね。

 作曲家・岩崎琢さんを囲む食事会が新宿・歌舞伎町でありました。

 50年の歴史を持つすき焼き店Sに集まったのは総勢37名。

 「結界師」「エンジェル・ハート」など幅広く活躍する才気あふれる音楽家の周りにはユニークなスタッフが集い、厳しくも楽しい業界話で夜はふけていきます。岩崎さん、そして佐藤さん、本当にありがとうございました。ちょっと久しぶりのこだま監督も元気いっぱい、アニプレックス植田さんやビクター佐々木さんなどアニメ業界を支えている人たちともウラ話を少々。初めてお会いする方も多かったのですが、もう1軒Eにも15名が残り、皆それなりに明日への英気を養いました、よね。

(写真はその全員集合と店から見える歌舞伎町表玄関の夜景、手前の工事中のクレーンがなんだか印象的です)