葉隠塾

　ヤッターマンファンのみなさん、大変長らくお待たせいたしました！11月24日、月曜よる７時からは「アニメ☆７　ヤッターマン限定版　今夜限りのドロンボーVSドロンボー！　生瀬・ケンコバ・深キョンにあのヒーローも登場SPだコロン！」（これが正式サブタイトルなのだ！）を放送します。もはや伝説となったあの５月５日放送の驚異的スペシャルに続く、待望の限定版１時間スペシャルです。スポーツ新聞などでも報じられ、前回の日記でも書いたけど、アフレコ収録も見事に盛り上がったこの作品は本気で必見。サブタイ通り、来年春公開の実写版映画「ヤッターマン」に出演する映画ドロンボーチーム・ドロンジョ役の深田恭子さん、ボヤッキー役の生瀬勝久さん、トンズラー役のケンドーコバヤシさんがキャラと声で登場しちゃいます！アニメ側の歴史あるドロンボー一味と、実写映画版側のリアルなドロンボー一味が、文字通り本物同士（？）の真っ向バトルを繰り広げるんだ。詳しいバトル内容はオンエアを見てのお楽しみ。とにかくあの手この手のオモシロ要素いっぱいの１時間、コレはマレに見る傑作であります。そんでもって見てくれた人に感謝感謝のスペシャルなクイズ＆プレゼントも用意しているから、勤労感謝の日の振り替え休日となる24日、月曜よる７時は絶対「アニメ☆７　ヤッターマンSP」を見て下さいね。そして、見てくれた後は番組HPのBBSなどへ感想の書き込みなどをどうかよろしくお願いいたします。

　それにしても視聴者調査などすると、どうも一部の人は「ヤッターマン」は子供向けアニメでしょ、と思われてるようだけど、我々スタッフはこれっぽっちもそんなつもりで制作をしてません。小さい子供向け的（？）のギャグや動きもふんだんに盛り込んではいるけど、ネタやテーマ、そしてストーリーは大人をうならせるモノだと自負してます。自分たちで言うのもなんですがオチもピリッと決まって、さらになんなんですが、よくよく深く考えれば感動的な人間ドラマに満ちあふれているはずです。はい、言い切りました。なので「名探偵コナン」同様、月曜よる７時に相応しい「ヤッターマン」、今回のそしてこれからの「アニメ☆７」にどうぞご期待下さいね。

　そして、11月10日の「アニメ☆７」で放送した「ヤッターマン　ヤッターアンコウ登場だコロン！」はいかがでしたか？世界のナベアツさんもさかなクンも面白かったとか、２カ月ぶりのエネルギーを感じたとか、かなりな高評価をいただきました。ありがとうございます。そんなパワフルな「ヤッターマン」を生み出しているのがご存知制作集団・タツノコプロ。というわけで先日、タツノコプロの成嶋弘毅社長のホームパーティーに誘っていただき、東京・福生市まで行ってきましたよ。都心から電車でちょうど1時間、黄色いビル２階にドーンと広がる畳の部屋は「葉隠（よういん）塾」という道場。その塾長・師範が成嶋社長その人。「葉隠塾」は塾長自らHPも開いてます。

　お弟子さんは40人近くいて、自分のお子さんも日本指折りの有段者みたいだよ。こーゆー道場に足を踏み入れるのが初体験のスワッチ、見るもの触るもの珍しくて社長のいろんな話にワクワクドキドキ。修行の後がリアルににじむサンドバックを叩いたり、真剣を目の当たりにし、剣術の手ほどきを受けたり、天井からのロープにぶら下がったりと実際の修行に触れることができました。でも実はそのロープはぶら下がるものではなく、回し蹴りなどで使用するものでした、手が届くのがやっとなのに足だなんて…。お弟子さんの中にはタツノコのスタッフも何人かいて、週に1、2回参加しているそうです。こんな修行をして精神と身体を鍛えた結果、「ヤッターマン」を始めとする傑作を生み出すパワーにもなっていると感じます。武士道に殉じる志がこのようにアニメ作りに生かされ、それがクオリティーの高い作品を作り出している、ちょっと感動的なホントの現実を垣間見てるような気がしました。

　…それにしてもわが身を振り返ると、そーゆー修行がまったく足らない自分が実感されます。まあ、世の中大概どんなことも修行たりうると思いますが、わが身の場合、精神と身体に対する厳しさが足らないのは明白です。そんな武士道の師範でありながら、われわれゲストのために自ら腕を奮って築地直送のマグロを解体して調理してくれた成嶋社長。本当に見事です。彼は最近、空手道を極める精神によって子供の育て方を教授する「『武士道』子育て」という本を出版していてね。「めげない心」「判断力」「気品」「本当のやさしさ」など、最近あまり聞かれない“武士道精神”をモチーフに心も身体も強い子を育てる子育て法を紹介しているんだ。もっと早く読めば良かったなあ、わが身のためにも…。

　ホームパーティーのゲストは他にも「ヤッターマン」のメインスタッフ・タツノコプロの田中さん、渡辺さん（この方は強いそうです）ら30人近く。小さい女の子もいて「ヤッターマン」の音楽をBGMに楽しく会話しながら、素敵なワインに美味しい食事をご馳走になりました。成嶋さんとご家族のみなさま、本当にありがとうございました。さあ、これからもエネルギッシュに面白い作品を作っていきましょう！