• 5月のヒマワリ
  • 5月のヒマワリ

  • 2009.05.20

 東京・銀座にある数寄屋橋の交差点角に今、一足早いヒマワリが咲いています。ビル壁をバックにしてるとはいえ、その黄色い密集と季節感を少し先取りしている感覚が、見ている人を少し元気にしてくれてるようです。(冒頭の写真)

 23日土曜よる6時からの「名探偵コナン」は「古き傷跡と刑事の魂」を放送するよ。“傷跡”がテーマでの4週に渡った長期シリーズ最終回となる今回は、意外な真犯人が明らかになるんだけど、みなさんの推理はいかがでしょうか。16日ラスト、キーワードはマージャンだと推理したコナン君が「絶対犯人を捕まえてやる」と決意表明してたけど、実はそのマージャンに対する読みがすごい。スワッチも学生の頃は大好きだったけど、それぞれ仲間たちで共通する暗号めいた通し言葉があるもんでね。この話ではごく一般的なものばかりだったけど、特に牌の呼び方なんていろいろ。ハクと呼ばれる白はそのかたちから「トーフ」って言ったり、西と書いてあるシャアは「タイサ」なんて呼んでた。わかる人はわかります、ガンダムです。

 …そんな事はどーでも良いんですが、このシリーズは少年探偵団の活躍と妙に力が入った高木刑事の頑張りにより、すごく大胆かつ衝撃的なラストを迎える事になります。それはとにかくオンエアを見て確かめて下さい。そして佐藤刑事と高木刑事の恋愛模様がどんな展開を見せるのか、そちらの方もどうぞお楽しみにね。

 4月18日に公開した劇場第13弾「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」は今月20日の時点で興行収入30億円を突破しました。これまでのコナン劇場版の最高記録は興行収入33.8億円を記録した第6作「名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊」。なぜ13作目というこのタイミングにこれだけのヒットになったのか、ネットなどでもいろいろ言われてるようです。山本監督以下スタッフの頑張りが第一だけど、この大ヒットの要因は大きく3つあると思われます。

 まずは「名探偵コナン」の原点“黒ずくめのやつらの組織”を正面から扱った事。コナン最大の秘密はやっぱりここだよね。次に公開3週前に金曜特別ロードショー「ルパン三世VS名探偵コナン」、公開前日に金曜ロードショー「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」を放送し、その内容の高さ、面白さもあって視聴者のみなさんのコナン劇場最新作に対する期待感を高めた事。枠移動したTVシリーズ「名探偵コナン」放送も第1話、2話を放送したことで、新たに多くの視聴者が、身体が縮んだコナンというお話の世界観を知ってくれようです。たくさんのアプローチが映画公開に向けて好環境を作り出す事になったんだね。

 そして3つ目が初めてゲスト声優としてDAIGOさんに出演してもらった事。DAIGOさんにはゲスト声優だけでなく、本当に力強く映画やコナンそのものの応援をして頂きました。実際に素敵なキャラクターを持っているタレントさんが、ガチにコナンパブリシティに取り組んでくれました。という訳で、もろもろ大きな要因はあると思いますが、とにかくゴールデンウィークNO.1ヒット作品に輝く事ができたのは、「名探偵コナン」をずっと応援してくれて、劇場に足を運び観て下さった一人ひとりのファンのみなさんのおかげです。いろいろ感想はあると思いますが観ていただいた方々、本当にありがとうございました。まだの方、大きなスクリーンで観てソンはありません。どうか、公開中にこの映画に接触してくださいませ。

 「名探偵コナン」の放送終了から12時間半後、24日日曜あさ7時からの「ヤッターマン」は「運動会でサルカニ合戦だコロン!」を放送するよ。毎回「これでもか!」というユニークなオリジナルストーリー(最近特に)が連発してる「ヤッターマン」。今回もある村の運動会で繰り広げられる地区同士の運動会バトルが描かれた初登場の脚本家、大久保昌弘さんのパワフルなオリジナル作でね。この運動会にヤッターマンとドロンボー一味が巻き込まれる、いや入り込んでいきます。さすがにそれはないだろという舞台設定なのに、出てくるキャラクターがみんな面白くて、どうしてこんな発想ができるのかと驚いてしまうユニークなストーリーが説得力もって(?)展開されるんだ。この運動会もラストにビックリ秘密が明かされるだけじゃなく、本編最後には大ニュースもあったりしますので、日曜朝は元気に起きて見てくださいませ。

 コナンも頑張ってるGWは他にもすごい映画がたくさん公開されてますね。「交響詩篇エウレカセブン」にはちょっとビックリ。TVシリーズは今のヤッターマンと同じ時間に放送されていたんですね。その世界観を引き継いだ上での大量かつちみつなキャラクターゼリフの応酬。それ以上に観る人の想像力を試すかのような映像の連続。シンプルなテーマを描き出すためのもろもろの攻撃が何とも刺激になります。パンフレットの装丁も中身も作品を観るお客さんを考えてますね。写真でコナンのと並べてみました。

 「フィッシュストーリー」はあと5時間で世界が崩壊!そこに向けていろんな出来事が登場人物がそして音楽が過去にさかのぼってミラクルにつながってくる、って結構これは快感ストーリーですね。場面場面にいろんな伏線が張られていて、それがコナン的なミステリーに似ている感じも楽しめました。

 「グラン・トリノ」はクリント・イーストウッド監督の話題作ですごく評判が良いよね。淡々とした(?)老いた彼をめぐる近所を舞台に起きる日常のドラマの積み重ねで、最後に驚くラストシーンが用意されてます。米国やこの映画の背景などをしっかり理解して観ると、もう少し反応が違ったかもですが、意外に心おとなしい状態でラストを迎えた自分がいました。タイトルの車を始め、出てくる小道具たちをもう少していねいに突っ込んでも良かったかな、なんてえらそうに思ってしまいましたが、イーストウッドおじさんの姿に自分の父親をしっかりオーバーラップしてしまいました。