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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民32人目
- 2010.03.18
今週は「名探偵コナン」江戸川コナン役・高山みなみさんです。
もうこの声は、まぎれもなく世界中で知られていて愛されている声!といっても過言ではないでしょう。さあみなさん、コナン君の声を脳裏にうかべてみましょう。…かわいく大人に甘えたような声から、真犯人をズバッと追い詰めてゆくシャープな声まで、その演技力もあいまってまさに声の魔術師といえるみなみさん、というかここではいつものようにみなみちゃん、でいかせてもらいます。
初めて出会ったのは「シティーハンター3」の時でした。彼女が所属する事務所・81プロデュースのマネージャースタッフだった中野さんと一緒だった気がします。中野さんはこの業界に3人いる僕と生年月日が同一のひとり。ラジオの話や本人の志向などのプロフィールを聞いたりしながら、当時の本人からとてもプロフェッショナルなオーラを感じてたことを覚えています。
そして「魔法騎士レイアース」ではアスコット。ちょっと個性的な変わったサブキャラクターで見事な存在感を出してくれてました。なので1995年10月「名探偵コナン」第1回目アフレコで出会うのは今思えばすこぶる必然的なことだった気がします。コナンの企画当初からみなみちゃんが「YAIBA」してたことは知ってましたし、何よりキャラの年齢イメージを即座に変えて演じることができる実力はとんでもないもので、あのコナン君のキャラクターはみなみちゃんをおいては考えられないものでした。
本職の実力は当然として、みなみちゃんの場合その人柄の魅力が作品全体に影響しているのは間違いありません。仕事の部分の時間とスタッフチームでのプライベート的部分の時間。みなみちゃんによる両者のバランスは驚くほど素晴らしい。簡単に言うと、公私どちらでも場所を同じく参加しているメンバーは一様に満足してしまう、と言うことです。
佐渡島から始まった「名探偵コナンスタッフツアー」は昨年の山形まで回数は何回を数えるのでしょうか。時期や行き先は基本的にみなみちゃんがみんなの意見をまとめながら決めます。忙しい時間を割いてのツアーガイドさながらの作業は本当に頭が下がります。そう、言ってみればみなみちゃんは「名探偵コナン」作品全体のツアーガイドを、ずっとしていることになるのかもしれません。僕らスタッフはみなみちゃんが掲げるコナンフラッグを、見つめながら当てにしながら歩いているようなものです。
「天空の難破船(ロスト・シップ)」アフレコお疲れ様でした。12時間以上その声の張りをテンションを見事に持続させ、50人近い出演者をそして大勢のスタッフを率いていくみなみちゃんの体力精神力がコナンの強さの秘密です。江戸川コナンの大人にこびるような子供、コナンとしてのちょっと大人びたセリフ、そして新一本人としてのモノローグなどを瞬時に切れ味良く使い分けちゃうみなみちゃん。僕らスタッフも座長・高山みなみに使い分けられながらしっかりついていきますので、これからもずっとずぅっとコナン君をよろしくお願いいたしますね。