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古本屋と漫画コレクター
- 2010.07.08
僕の元来の趣味に古本屋めぐりがあります。もう1970年頃から始めているのでちょっとした年季になってます。目的は漫画探しですが、課題としては少ない資金の中でどうやって自分の目的物をゲットしていくか、であります。結局欲しい漫画にはキリがないのでそこに条件をつけました。同好の士も多いようですが“初版本”コレクターなんです。他にも創刊号とか休刊号とか。
今やコレクターアイテムと化している初版本などにはビックリするような値段がついていることがありますが、その昔はまだゆるい時期もあって愛知県の実家には40年にわたって収集した3000冊の漫画本が眠ってます。近所の2,3件の古本屋には足しげく通いましたし、途中下車する駅近くの古本屋も探し当て、当時大都会名古屋にもがんばって進出。学生のとき就職試験のため上京した際など、「あこがれの神保町界隈の古本屋街を1日ですべてまわる!」とばかりに歩き回ったこともありました。その時初めてプロフェッショナル?なコレクター魂に触れたのかもしれません。今でも神保町界隈を歩くと当時の自分を探したい衝動にかられます。
こう書くとなんだか漫画で一大財産を築いてる様に聞こえるかもしれませんが、まあ僕の趣味方向がいわゆる高価格になりがちなアイテムとは違うこともあり、残念ながらそれほどのものではありません。でも今の僕の仕事を支える基礎を成してくれてるのは確かで、これは本当に大きな財産ですよね。
こんなことを書いたのも「名探偵コナン」の単行本をちゃんと集めようと思ったからなのです。先日コナンを応援してくれた山田雅人さんの言葉じゃありませんが「コナンファンを名乗る以上、単行本全巻持つのはあたりまえ」。意外に思われるかもしれませんが、コナンがあまりに近い存在だったため、今まで自分のコレクションにしようという発想にならなかったのです。なんにせよずいぶん前に1億冊を突破してる超大ヒット単行本。最近のはともかくデジタルリマスター作品時代の初版本をゆっくり探していこう、と思っています。
冒頭の写真は先週に間に合わなかったもうひとつのサボテンの花。こちらも昨年も写真をお見せしてますよね。その咲かせる茎のわりの派手さにビックリします。
ちょっと前ですが劇団わらび座による「ミュージカル アトム」を観てきました。横内謙介さん脚本演出によるオリジナリティあふれるこの舞台は、その出演者の若いエネルギーともあいまって、最近類をみないストレートな直球ものでした。人間に絶対服従を強いられているロボットとそのことにあぐらをかいているおろかな人間。漫画の神様・手塚治虫先生が予言してた格差社会の提示は現代社会においても他人ごととは言えません。そしてこーゆー舞台に僕をいざなってくれるのが今回のアニ民のお方です。