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広島国際アニメ25年
- 2010.08.12
第13回広島国際アニメーションフェスティバルに行ってきました。1985年から始まったアニメの祭典は25年という歴史の節目を迎えました。2年に1度というペースでこの規模のイベントが続けられてきた背景には、アニメーションは我が国が誇る文化であるという自負と、各国のクリエイターほか多くの大会スタッフの献身的な努力によるものである事は間違いないでしょう。そう言えば今回の開会式では大会史上初めて小学生たち20名以上が舞台に上がり、地元の先生たちバンドによる大会オリジナルソング「飛び出せラッピー」を歌って踊ったのが印象的でした。冒頭の写真は毎回会場となる広島・アステールプラザの入り口と、人気がある大会のマスコットキャラクター・ラッピーの着ぐるみです。
8月7日から11日までの会期5日間の間に世界各国から応募されたり集められたりした、のべ600本を超える作品が上映されました。それを一般市民が気軽に見られるという機会はそう多くはないはず。広島市民はラッキーだな、なんてアニメ好きは思うことでしょう。僕もこの会場であれっという意外な人に出会えたりして、ああこの人も同じような業界にいながらこの会場まで足を運んで、何かを吸収しようという姿勢を持ってるんだと感心したりしています。
大会のメインはコンペティションで、今回は世界58ヶ国から応募された1937作品から大会審査員により選ばれた57作品を4日間にわたって上映、その中からグランプリ作品他を選出するというものです。他にも「ベスト・オブ・ザ・ワールド」「子供のためのアニメーション」「平和のためのアニメーション」などさまざまなカテゴリーでプログラムが組まれて3つの会場で上映されてます。
そして1日の締めくくりがコンペティションで約2時間半。それが終わるとだいたい21時15分。ここで偶然出会った友人たちや初めて出会った人たちと、ちょっと遅い食事に出かけます。観た作品に対してのそれぞれの感想を持って、わいわいガヤガヤ自由な会話に花が咲きまくり。こーゆー2次会?がやっぱり一番楽しかったりして。学生さんを含めた30人近い集まりの中、毎度会場でお会いする、アニメマンガ関連の取材を精力的に継続されてる朝日新聞・小原さんやアニメージュ編集部・原口さんや道原さん、前向きな楽しい時間をありがとうございました。
プログラムの合間をみて訪れたのが広島城。そうです、広島・宮島地域では10月までJR西日本「名探偵コナンミステリーツアー」が実施されてまして、ここは謎解きスポットのひとつ。前回シナリオハンティングで来てからもう半年近くが過ぎてるんですね。で、今のお城の企画展が「広島城壊滅!‐原爆被害の実態」。あの原爆が城郭一帯に与えた被害や影響を事前と事後の写真で見せるというもの。実際に被爆した方々の証言を元に構成されてたりして、初めて知る情報もありかなりの衝撃を受けました。つい展示カタログを購入して、今も城内などに残る樹木など被爆の傷跡を追ってみたりしてしまいました。
この企画展は9月5日までだそうですが、これからミステリーツアーに参加しようという方はぜひお城に入ってみて下さいね。コナンスポットもちゃんと中にありますよ。それにしても好天に恵まれ過ぎて“灼熱の太陽’という言葉がピッタリの日射しの中、縮景園などもすべて徒歩でこなしたのはえらいぞ自分!でもあんまり外でがんばると、その後疲れて観る作品によってはつい眠くなってしまって…にならないようにしたつもりですが…。写真は広島城のコナンスポットでヘッドホーンからコナン君のヒントを聞く家族と、縮景園での案内看板です。