• 山田雅人さんの“かたり”
  • 山田雅人さんの“かたり”

  • 2010.08.26

 さて報告が1週遅れましたが、8月11日に「こどもの城 青山円形劇場」で山田雅人さんによる「かたり」を見て(観劇して?体験して?)きました。こんな平和な時代の夏休みにこそ伝えたいというそのテーマは“戦火に散ったプロ野球選手”。取り上げられた選手は、ご存知“沢村賞”の沢村栄治選手、名古屋軍(現中日ドラゴンズ)の石丸信一選手、プロ野球記録わずか2打席という渡辺静選手でした。

 いわゆる講談調でありながら、まるで当時に当人を見つめていたかのようなその語り口。全体的に体温を帯びている、とでも言いましょうか、今までに無かった表現ジャンルに新たに立ち向かってる「かたり」。客席が360度囲むセンターステージにひとり腰掛けて、熱くというより暖かく語る山田さん。円形劇場は初体験だそうですが、劇場の特徴を360度味方につけて客席全員と通じてるかのような100分でした。

 ただ反戦を訴えているだけじゃなく、その時代にちゃんと生きてた人たちにスポットを当てた「かたり」を同時に体感したのは声優の山崎和佳奈さん・茶風林さん・千葉一伸さん。終演後近くのレストランBで食事をしながら、見たばかりの感想話に花が咲きます。みんな共通の話題に集中できるこーゆー時間は、本当に楽しくしかも大切に感じられます。そうこうしているうちに後片付けを終えた山田さんも合流、良い時間を共有した者たちのみが味わえる至高の食事と相成りました。

 次の日の読売新聞夕刊“よみうり寸評”にも取り上げられてた「かたり」の世界。山田さんはこれからもどんどん発展させていこうとしてます。次回は10月、芸術祭参加作品だそうですよ。今回も本当にお疲れ様でした、ありがとうございました!(冒頭の写真はこの公演のチラシです)

 8月28日土曜夕方5時30分(放送時間に注意!)「名探偵コナン」は「時を超える桜の恋」をお送りします。ここ2週にわたってヤキモキさせてきた白鳥警部とコナン君たちの担任・小林先生のラブサスペンスはどこに落ち着くのでしょうか。そして久しぶりに登場するのが怪盗キッド(の予告状)。この後紹介する永井さん演じる鈴木次郎吉もキッド同様映画「天空の難破船」以来であります。30分で2度おいしいこの話数、重ねていいますが「24時間TV」のため放送時間が30分繰り上がっていますので、見逃さないでくださいね。

 あと番組の最後に5秒間、決して今回しか見られないコナン君一家の映像が流れます。こうなると縁起物のパワー映像か!とさえ思えるこの絵をみなさまの記憶に刻んでくださいませ。よろしくお願いいたします。