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から紅のダビング!
- 2017.03.23
劇場版「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」音響作業も佳境にさしかかってきました。前回お伝えしたアフレコに続いて今回はダビング作業のお話です。役者さんが声で命を吹き込んだ後は音楽と効果音づけとなります。今回はアフレコが15時間半かかったと前回書きましたが、実はダビングの作業時間はその比ではありません。事前の仕込みも入れると1週間以上徹夜な状態、といっても過言ではありません。
それはその緻密な作業に起因します。例えば役者さんたちの息のアドリブなどはその強弱や精神状態も表現して、ものすごくプロフェッショナルなのです。ですが、新たに加える効果音はその場の環境なども表現させたりするため、作業種類が多く強弱はもちろんそのタイミングやその重なりが、観客に与える印象に大きく作用します。さらにわかりやすいのが音楽です。そのメロディ、そして楽器などの音色がそのシーンのすべてに豊かな関わりを持っていることは容易に想像つきますよね。その音楽や効果音をタイミングも含めてベストな画面に向けて、ありとあらゆる試行錯誤を重ねてあてていく、それがダビングと言う作業なのです。
このダビング作業、音楽の大野克夫さんも全編参加してくれます。劇伴つくりは絵コンテやアフレコ後の映像をもとに大野さんが作曲。今回のその曲数約70曲!そしてとりあえず全編を6ロールに分け、音響監督の浦上さんをはじめとしたスタッフが音楽や効果音を丁寧に仕込み、そのロールに対して、みんなで試写して劇伴作曲家として、監督としての意見を入れ、またリハーサル試写。また気づいた点など反映させ、さらにもう一度リハーサル、そして本番テスト、本番と作業を重ねていきます。気の遠くなるような繰り返しの中、絵作りの工程の都合などで絵と音と音楽が同時に重なって出来上がってくるような瞬間に立ち会えると、背筋がゾクっとする感覚を覚えたりします。
音響効果の横山さんによりますと、今回のこだわりはやっぱりアクションシーンかな、ということです。とはいっても実はアクションシーンは大きく分けて2か所はあるし、そのどちらも観てて甲乙つけがたし、です。おなじみのキャラクターたちが生き生きとラブコメミステリーを演じていくストーリー展開にはもちろん、今回は(も?)静野監督が描くアクションにどんな音楽が、そしてどんな効果音がついているのか、ぜひお楽しみにお待ちください。さあ今日もこの後スタジオへ行ってきまーす。
さて、ここでみなさまにぜひお伝えしておきたいのが、4月1日エイプリルフールです。この日は土曜日、そうです「名探偵コナン 偽りだらけの依頼人(前編)」が放送される予定です。このサブタイそのものがすでにエイプリールフールしちゃって?ますが、実はここでお話出来ないさらなるいろいろがあるのです。しかもそれはその前日の金曜ロードSHOW!「ルパン三世」から始まっている、ということなのでとにかく見て下さい。あと、この時期恒例となった電話プレゼントも4月1日放送からスタート、毎度のことながらこの電話だけでしか決して聞けない、特別な、キャラクター同士の掛け合いメッセージをお聞きもらすことの無いようにしてくださいね。
3月25日土曜夕方5時30分新番組「僕のヒーローアカデミア ヒーローノート」引き続き「名探偵コナン サクラ組の思い出(新一BOY)」。土曜夕方名物2階建てに強~い味方が参戦!新番組「ヒロアカ」ついにスタートです。そしてコナンは新一の父親・工藤優作役田中秀幸さんがおっしゃるには「初めてこんなにセリフをしゃべった」。保育園で初めて出会った4歳の新一と蘭、そのウラに大人の陰謀が進行していた…。あいかわらずキレ良くカッコいい優作をぜひご覧くださいね。
4月1日土曜夕方5時30分「僕のヒーローアカデミア そういうことね お茶子さん」引き続き「名探偵コナン 偽りだらけの依頼人(前編)」。前述したとおり絶対に必見なのですが、マジにヒロアカからご覧ください。1時間お楽しみいただけること、お約束いたします。その日はエイプリルフールなのですが…。
3月29日水曜16時文化放送超A&G「スワラジ」この日はアシスタントの祖山桃子ちゃんと、いっぱいある近況報告やメールを読んだり思い出の楽曲をかける通常回。そして4月5日水曜16時ゲストは昨年同時期おいでいただいた、東宝宣伝プロデューサー・林原祥一さんをお招きします。林原さんの施策により昨年以上に盛り上がっている“から紅の展開”のあれこれをお話いただきますよ。それにしてもこの番組、みなさまのご支援により放送6年目を迎えることが出来ました。この場を借りて深く大きく感謝させていただきます。次回のアニメ日記は4月6日更新予定です。
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