• 『アニメ村のステキな住民たち』アニ民75人目
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  • 2011.01.20

 今週は81プロデュース代表取締役社長・南沢道義さんです。

 「名探偵コナン」コナン役・高山みなみさんが所属している大手声優事務所・81プロデュース。社名にあるように1981年が創立だそうで、年末に創立30周年をお祝いする大きな謝恩パーティーが盛大に催されたばかり。僕がそこの社長・南沢さんと初めてお会いしたのは「シティーハンター」海坊主役・玄田哲章さんが81なので、1987年当時のスタジオだと思ってますが、実はこの日記でも書いた同年齢友人・ナカノが初期からのメンバーなので、彼に紹介してもらったのが最初かもしれません。ここではいつものように、ナンザワさんとよばせてもらいます。

 ナンザワさんの印象はまずはゴルフです。上手いし強い。どんなコンペでも優勝か準優勝してる、それもいつも何度でも、のイメージがあります。グロスのスコアが当然すごいし、ハンデホールもバッチリ押さえちゃう。これが最近はやりの“何かを持ってる”としか言いようがない感じなんですよね。余計なお世話ですが、あのあまたの家電ものをはじめとする賞品群はどう処理してるのでしょうか。

 何かを持ってるのは仕事の上でも同じで、たった6人のタレントさんでスタートした事務所をその手腕で大きくし、代々木八幡に自社ビルを建てた時は僕もお祝いにお伺いしたことを良く覚えています。オシャレなコンクリート造りの壁にオレンジ色の壁や調度品が、なんだか天下を取ったように見えたものです。

 そしてその前から音響制作という分野にに乗り出してたのもすごい。自社のタレントばかりを使いかねないアンバランスな心配をはねのけるように、クオリティを最優先にした音響制作はポケモンなどでわかるでしょ、とは先述の音響監督ナカノの弁。スタジオやその機器に対する先を見据えた投資が見事に実を結んでいるようです。

 ここしばらく音声連の理事長も務めて、自社の経営はもちろん、音声音響業界全体のために奔走されてる感の強いナンザワさん。その活動期間もかなり長いものとなっています。実はみなみちゃんも所属してるということで、音響制作に関して何かあったりすると今ももろもろ相談させてもらってます。それにしても冒頭記したパーティーで来客全員に配られた、会社の歴史がそしてナンザワさん自身の歴史が書かれた冊子「8130」が面白かったなあ。ナカノの記述もいっぱいあって、ああそんなことあったあった、とか、へえーそんなことがウラであったんだー、などどれもこれも基本的にナンザワさんの人柄が成せたものでしょう。僕ならずとも興味がある項目がならび、業界のミニ歴史本となってました。

 いつナンザワさんにお会いしても優しい笑顔で柔らかく対応してくれます。30周年の前からこの業界で活躍しその再編にも大きく関係された経験を、どうか今の活況を呈してる声優業界に大きく生かし、これまで以上にしっかりけん引して行ってくださいませ。僕らも懸命についていきますから。