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『アニ民287人目』タツノコプロ取締役・渡邉季之さん
- 2016.10.20
今週のアニ民はタツノコプロ取締役・渡邉季之さんです。
さあ、新番組「タイムボカン24(トゥエンティフォー)」がスタートしました。タイムボカンと言えば思い出すのが2008年1月スタートした「ヤッターマン」。今回のプロデューサーである渡邉さんと初めてお会いしたのは、その「ヤッターマン」企画を成立させるかどうか、の時期ですから2007年の5月くらいでしょうか。思い切りお世話になった当時のタツノコプロ社長・成嶋弘毅さん(なんと2009年にアニ民の一人目として書かせてもらった恩人です)と一緒に、契約や営業的側面の担当をする営業部長として対面した記憶があります。
渡邉さんが、それ以上に印象深いのが「武道」です。その成嶋さんが率いる空手道場「葉隠塾」に一度お伺いしたことがあるのですが、そこで武道を極めようとしていたのが渡邉さんでした。お目にかかった時からその鍛え上げられた色黒な身体に「タダモノではない」と思っていたのですが、実際に思い切り鍛錬してたのですね。道場にお伺いした時、一番記憶に残ってるのが大きなサンドバッグです。しかもどう鍛錬してるのか、ところどころに血のにじんだ跡が…。渡邉さんもこんな鍛え方をしてるんだな、と感心しましたが「諏訪さんもどうぞ」と言われて思わず腰が引けたボクは残念なヤツでした(笑)。
渡邉さんは「ヤッターマン」の時はスポンサーで大切なパートナー・タカラトミーさんとの間を、当時の田中修一郎プロデューサーとともにつなげてくれました。一度一緒にタカラトミーさんがある東京・立石に行った時、タカラトミー本社の屋上からの景色もすごかったのですが、その後に食事に行った立石の町も印象強いものでした。まあ言ってみれば強烈に下町というトコロでしょうか。あまり飲まない渡邉さんは全然平気だった様でしたが、ボクは飲み過ぎたのか、楽しくもずいぶん各種ダメージを食らった気がします(笑)。
それはともかく「タイムボカン24」です。やはりベースには40年前の「タイムボカンシリーズ」がありそして我々ががんばった「ヤッターマン」があると思います。その上でまったく新しい骨格をはめ込み、作り込んでいるプロデューサーの渡邉さんと弊社・永井くんには感心するとともに、その「モノ作り」環境がうらやましくもあります。というわけで渡邉さんにいろいろと聞いてみました。
「今回の『タイムボカン24』実は企画スタートから第一話放送まで約4年間かかった難産企画だったんです。こうして放送されるといろんな苦労も吹き飛びます。子供の頃から格闘技が好きで、小学生の時の将来の夢がプロレスラー(笑)だったので、『タイガーマスク』や『あしたのジョー』はかなり興奮してみていましたね。そもそもタツノコプロに入社することができたのは当時タツノコの常務&空手の師匠だった成嶋さんからお誘い頂いたのがきっかけで、17年間タツノコプロにはお世話になっています。というわけでタツノコプロの最新王道ギャグアニメ『タイムボカン24』、子供たちの心をくすぐるメカ戦やおもちゃの展開、親御さんも楽しめるストーリーやギャグ、旧作『タイムボカン』を観ていた40代、50代の方々、三世代で楽しめる作品となっておりますので、土曜の夕方は『タイムボカン24』を観て笑って頂けると嬉しいです。」
この業界に入るのも格闘技がきっかけという珍しいし頼もしい渡邉さん、これからもこの業界を舞台に作品を通じていろんなバトルに勝ち抜いていって下さいね。