• 『アニ民284人目』エクスアーツジャパン社長の和田昌之さん
  • 『アニ民284人目』エクスアーツジャパン社長の和田昌之さん

  • 2016.09.08

今週のアニ民はエクスアーツジャパン社長・和田昌之さんです。ここでは和田さんのことをいつものように和田ポンと呼ばせてもらいます。この呼び方については後ほどお話します。

和田ポンと初めて会ったのは2年前の愛知県刈谷市で開催されてた「刈谷アニメコレクション」の会場でしたか。アニメ業界に新機軸をもたらそうとがんばってる新進気鋭の経営者というふれこみで、事実このイベントでもアニメビジネスについての講演をしてた和田ポン。それからしばらくしてこんなに何度も会う仲になるとは、その時は想像もしてませんでしたね。

と言うのもボクより20歳くらい若い和田ポン、滋賀県出身ということでなんとYTVの放送エリアで成長したそう。というわけで彼の口からいつも出る番組名が「アニメだいすき!」この番組はボクが1987年〜95年に春休み・夏休み・冬休みそれぞれ平日5曜日のだいたい夕方16時〜18時に放送されてたもの。今では信じられない番組編成ですが、全部で25回に渡って放送したのは原則的に当時のOAV。普通は買うか借りるかしないと見られないアニメ作品を、結構な物量で視聴者に送ってたのです。で、和田ポンは結局はこの番組を見ていたのが自分の進路を決めることになったと言ってくれるのです。

まあこんな話を聞けたのは一緒に飲んでる時もあったのですが、5月に「スワラジ」に茶風林さんとゲストに出てもらった時がメインかな。人生一番のきっかけ作品はアニメだいすき!で放送された「トップをねらえ!」。何回も会って話していくとだんだん人と成りがわかってくる、正直最近の自分にとって世代が違う人とそこがわかるつきあいが出来るってすごく新鮮で嬉しいことでした。

逆にそうなると当然ながら和田ポンが経営してる「エクスアーツジャパン」という会社に興味が出てきます。会話ではそれなりに何やってるのか聞いたりするのですが、それ以上に見て聞いてわかりやすいのが和田ポン会社の行動です。もう何年かになる神田明神とあるアニメキャラクターのコラボは超有名。神田明神400年祭のアニメイベントのプロデュースも大成功。そういえば昨年のパリ・JAPAN EXPOでは会場で神田明神のブースを出展してたくらい。本人曰く、企画原作→アニメ制作→ビジネスという流れの中で、アニメ制作以外をすべて担当する会社だとか。様々な企画立ち上げはもちろん、「名探偵コナン」でも京都銘菓の老舗・聖護院八ッ橋総本店とのコラボ「コナン八ツ橋」なる商品を手がけてもらってるくらい、様々な作品のビジネス展開をしています。

実は和田ポンはボクの「スワラジ」のように文化放送超A&G日曜16時「和田昌之のWADAX Radio」という番組のパーソナリティもしています。ボクも出していただいたことがあるのですが、なんとインターネットラジオらしく映像付きなんですね〜。うーん、やるよなあ。過去にバンドのボーカルもしていたっていうし、自分の番組の歌も歌っちゃうなんて、こーゆー世界のポテンシャルはボクとは比較になりませんね。「スワラジ」に刺激を受けて番組始めました、と言ってくれてますが、もう和田ポンのいろんな動きはボクにとって目標とすべきものになっています。

さて和田ポンの呼び方ですが、ボクの周りには妙に和田さんが多いのです。ややこしいのでぱっと見、お腹目立つその体型から和田昌之さんは和田ポンだ、とボクがパリで決めさせていただきました。その場の同行者約10人、その場所といいそのタイミングといい、ちょっと羨ましくなってしまうニックネームと思うのですが、さてご本人にとってはどうなんでしょうか。とにかくこれからこの業界は和田ポン世代が背負っていくのは間違いありません。願わくばボクたちの世代ももう少し一緒に背負っていけるようにがんばりますが、どうかその精力的な行動エリアの端っこに、引き続きボクも同席させてくださいね。