• ドイツ カッセルCONNICHI
  • ドイツ カッセルCONNICHI

  • 2011.09.22

 ドイツでの日本のアニメマンガイベント「CONNICHI」に参加させてもらうことになって、生まれて初めてフランクフルトに飛びました。僕はドイツには、ビールも飲まないしワインは歴史があって美味しいのがあるんだよな、くらいの印象しか持っていなかったのですが、さすがに行くと聞くとは大違い!な経験をたくさんしてきました。

 まず到着してからイベントの舞台となるカッセルという街に、2時間30分くらいかけてバス移動するのですが、その間の車窓がもうずっと綺麗なんです。アウトバーンも地元道も完全に田舎な土地を走るのですが、これが例えるなら北海道の平野を走っているかのよう。そしてところどころにいくつもある小さな集落がまた素晴らしい。壁に特徴あるラインが組み合わさっている独特な家や、明るいレンガ色の屋根が美しい調和をもたらし、町の中央にある協会などの塔もステキで、大げさじゃなくどこも世界遺産のように見えちゃいます。

 カッセルは街中にトラムが走り、起伏に富んだ地形がその歴史を感じさせます。グリム童話のふるさとだそうで、作者のヴィルヘルムとヤーコブ二人の足跡が多く残されています。それはそれとして僕たちはイベントスケジュールにのって、パネルやサイン会などを精力的にこなしていきました。

 今回のゲストは毎年参加しているという僕を誘ってくれたガイナックス山賀さん[80]、田中公平さん、松谷彼哉さん、小林治監督、嶽本野ばらさん、ロリータファッションデザイナー上原久美子さんとベイビー、ザ スターズ シャイン ブライト社長・磯部明徳さん、そしてMay’nさんとそうそうたるメンバー。

 会場横にある大きな洋風庭園では、見渡す限り全員が思い思いのコスプレ衣装でくつろいだり写真撮影したり。会場内は個人や業者がショップを構え、確実にこれは世界共通だと断言できる健全なオタクたちのたむろする姿が微笑ましい。日本のアニメを中心に多くの国籍が集っていて、会場一帯がステキな世界平和を実現しています。そしてそれはどこの国のアニメイベントにも言えることです。

 僕はパネルで主に15周年の「名探偵コナン」を中心に日本のアニメ事情や企画の立て方、プロデューサーのお仕事などをお話しました。開会式や閉会式ではあのコナン君の決めゼリフ“真実はいつもひとつ”をなんとかドイツ語「エス ギプト インマー ヌア アイネ ブァーハイト」で披露。本物のコナン君ではないんですがイベントでのみなみちゃん[31]よろしく、ひとつ、のところで指をつきだし会場全体で合唱することが出来ました。

 イベントのメインコンサートの一つではMay’nさんが登場。1時間以上にわたってヒット曲を熱唱、ドイツの若者中心に約1000人がアクティブに声援を送っています。彼らが日本語の歌唱に国境を超えて同時にエキサイトできている、その不思議な感覚にアタマの奥がいつまでもしびれていました。もう10回目を数えるというCONNICHIのスタッフや参加者のみなさま、気持ちの良いアニメイベントを本当にありがとうございました。

 冒頭の写真はCONNICHIの会場建物、コスプレーヤーが集う庭園(犬夜叉がいる!)、そして閉会式で満席の客席です。

 さて毎週木曜日深夜11時58分「木曜ミステリーシアター 名探偵コナン 工藤新一への挑戦状」file12、ネクストドラマズヒントは「誕生日」です。いよいよ佳境を迎えるドラマの展開にきちんとついていってくださいね。

 そして9月24日土曜日よる6時「名探偵コナン」は1ヶ月ぶりの「怪盗キッドスペシャル 魔女は涙をこぼさない」です。この回含めて年内あと3回予定されているキッドスペシャルもぜひお見逃し無く。キャストも豪華絢爛でキッドの世界にピッタリですよ。