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TAFアニメアワード2011
- 2011.10.13
10月15日土曜夜6時放送「名探偵コナン 犯行現場は激セマ店」。ちょっと面白いサブタイトルでしょ。コナンの脚本家の中でも最近大活躍してくれてる有望精鋭な金子遊さんのオリジナルストーリーです。物語の舞台は小さい小料理屋なのですが、大人になっていないみなさんも駅近くの横丁に一歩入ると、小さな店が並んでいるのを見たことはあるでしょ。そーゆー店はたとえば数人しか入れないカウンター席があって、奥のお客が出る時はみな一旦外に出なくちゃならない、そんな狭さだったりすることがあります。そこで起きたのが不可思議なミステリー。
この手のお話はシナリオ会議の時やその後の食事会など、気楽なよもやま話から生まれることが多いですね。みんなそれぞれ自分の体験談を語ったり、これが理想だとかあれは良くないとか、勝手なことを口に出すところからコナンが始まります。それをまとめる脚本家も大変だとは思いますが、その世界を創作してしまうという強烈なやりがいもあり、今回の話も金子さんの個性が飛び出す力作となりました。さあみなさん、細かいところまでチェックして前半ロールで犯人を推理して後半に備えてくださいね。
10月10日東京ビッグサイトで「東京国際アニメフェア2011 第十回東京アニメアワードコンペティション」が開催されました。3.11大震災の影響で開催が延期になっていたものですが、こうやって表彰式が開催できたことはとても良いことだと思います。「第七回功労賞」の審査員を担当していたのでお台場に行ってきました。冒頭の写真のように、ハレの会場で4時間に渡って公募作品、ノミネート作品、そして功労賞顕彰式が執り行われました。
さてその功労賞、3年にわたって毎年この日記にも書いてきましたが、歴史ある日本のアニメーションを支えてきた多くの先輩たちにスポットライトを当てるのは本当に意義のあることだと思います。今回は特に個人的にもつながりのある雪室俊一さんと4人のサザエさん声優チームに、心からお祝いをいたします。本当にありがとうございました、おめでとうございました。
さて先週からの宮古島の続きです。もう何年も訪れていますが、今でも毎年新しく魅惑的な出来事に出会える宮古島。今週は「大神島」と「パーントゥ」についてどうしても語ります。宮古島の北部・島尻という港から30人乗りの高速船が日に3往復。15分の船旅で到着する周囲3キロに満たない小さな島が大神島です。情報が乏しい中、僕ら10名は島での2時間を有意義に過ごすべくお弁当を買って上陸です。まずは港の地図看板をじっくり検討、島の真ん中にある標高約75mの遠見台を目指します。かわいい集落を抜けなかなか急な階段を登り切ると祠があり、そこを背にした岩が頂上。そうです、島の名前からもわかるように島全体が“神の山、神の島”なんですね。
上る階段の途中から「ちょっと空気が違ってきた」とのたまう仲間もいて、涼気さえ感じる聖なる体験でした。強風の中、360度の見事な展望を楽しんだあと、港まで下りて岩場でお弁当タイム。みんな自由に買ってきたはずなのに手に持つのは“スパム卵握り’とさんぴん茶。キレイな海と波の音、そして楽しい仲間が地ランチの味をぐっと引き立てます。残りの時間は徒歩20分の場所にあるマッシュルームのような奇岩を見てきました。なんにせ絶対そこだけにしか経験できない、と断言できる時間の流れを満喫できた大神島でした。写真(1)(2)は帰りの高速船から写した大神島と奇岩です。
そして「パーントゥ」これはここで説明するよりネットなどでぜひ調べて欲しいようなお祭りです。年に一度行われる奇祭とでも言いましょうか。全身を泥まみれにした3人が町の中に突然飛び出してきて、あたりかまわず泥を塗りつける…。その3人は足の早い人が選ばれてるらしく狙われたら最後、着てる服や顔はドロドロ。実はその泥にご利益があるそうなのですが、でも実際触るとかなり泥臭いものです。とにかく地元の子供達がキャーキャー言って逃げまどうお祭りってやっぱり珍しいですよね。女子供が狙われやすいと聞いて僕らの女性仲間は完全に腰が引けてました。かく言う僕もこわごわ町を歩きます。パーントゥが登場するまでの町はまるで映画でみるような緊張感に包まれていました。今回も僕らの友人・下地さんのおかげでこんなお祭りに遭遇出来ましたが、地元の方々以外はなかなか参加出来ないもののようです。国の重要無形文化財にもなってるそうですよ。写真(3)(4)は頑張って近づいて撮影した2人のパーントゥと泥をつけられた地元の親子です、どうぞ健やかに!