『アニメ村のステキな住民たち』アニ民113人目

　今週は「輪廻のラグランジェ」総監督の佐藤竜雄さんです。

　ついに制作発表された話題の最新オリジナル大型ロボットアニメ、通称ラグりんを当初から担当してくれてます。ここではいつものように竜雄さんと呼ばせてもらいます。僕が竜雄さんに会ったのは第一話のシナリオ打ち合わせからでした。「ナデシコ」などヒット作やユニーク作品を連発されてきた実績はすごい。だいたいこーゆー評価が定着した大物や実績のあるスタッフと会う時には、こちらもそれ相応の心の準備と言うものがあります。今回もどんな人だろうと興味シンシンでかつ緊張感ある出会いでした。

　…体育会系な体型な竜雄さんにちょっとびっくり。見た目でまずパワーを感じます。そういえば出会うより先にホノルルマラソンに出場することにしている人、とは聞いていました。実際その後ある時期のシナリオ打ち合わせ後に、まるで壮行会模様になったことがありましたね。

　というわけで今竜雄さんに一番会えるのは毎回20人近いメンバーで行われるシナリオ打ち合わせ。そこでの竜雄さんの存在は甚大であります。現場統括の鈴木監督のフォローはもちろん、総監督として望む作品に対するポテンシャルの高さはいろいろな面で見られます。実はこの「輪廻のラグランジェ」という作品は企画制作足掛け3年となり、オリジナル巨大ロボットアニメとしても異例な企画成立への道を歩んできました。その真新しくも特異な体質の作品世界をガッシリ受け止めて、その上で竜雄さん自身の世界観を投入した多彩なストーリー展開を提案し続けてくれてます。なのでそのシナリオ会議では一番発言が多くなり、竜雄さんらしいユーモアと温か味も作品を覆うことになっていきます。さらにはトータル世界観とキャラクターディテールとのバランスが抜群で、数々の作品監督のみならず、シリーズ構成や脚本を手がけてこられた手腕をらぐリンのいたるところで垣間見ることになります。

　実はこの作品と同時期にもう一作品を手掛けているという竜雄さん。その忙しい時間の合間にチラッとつぶやかれるツィッターはなにかと秀逸です。ランニングを中心としたその体育会系の創作姿勢？を垣間見てるようで、そして飲食関係お店の嗜好性もらしく楽しく、いつもニヤニヤしながら読ませてもらってます。

　さて、さまざまなチャレンジを包括している「輪廻のラグランジェ」は制作がスタートしたばかり。全ては総監督と鈴木監督両司令官の肩にかかっています。ここは遠慮なくバンバン強烈なプレッシャーを与えたいのですが、おそらくそんなものではビクともしないのが竜雄さんのようです。どうか当たり前のように竜雄さんの新しい代表作にしていただくよう、よろしくお願いいたします。そして今度はシナリオ打ち後にぜひ、竜雄さん独特の高円寺の世界へ連れて行ってください。