• グッバィよっしー
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  • 2016.02.18
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 2月20日土曜夕方5時30分「金田一少年の事件簿R 女医の奇妙な企み」引き続き「名探偵コナン かまいたちの宿(後編)」。金田一Rは2か月ぶりの1話完結事件、珍しく剣持警部のほろ苦い思い出をどうぞ。コナンは「かまいたち事件」の切れ味鋭い二人の推理が見どころですが、平次の和葉に対する「あの名ゼリフ」の行方も気になりますね。そして次の週27日土曜夕方5時30分「金田一少年の事件簿R 消えた金メダルの謎」引き続き「名探偵コナン 県警の黒い闇(前編)」。金田一Rはこの週も一話完結ですが、なんとアニメオリジナルストーリー!スポーツジムを舞台に怪盗紳士をゲストに迎え、はじめちゃんが金メダルをめぐる不可解事件に挑みます。コナンは舞台を川中島に移し、長野県警メンバーが次々に手にかけられるダークな事件に巻き込まれます。そこに黒ずくめの組織のナンバー2・隻眼のラムの情報も重なって…我らが江戸川コナンの正念場でもあります。

 2月22日月曜深夜、文化放送超A&G「スワラジ」ゲストはベテランの音楽家MOKA☆のお二人。近藤由紀夫さんと小西香葉さんとは実はYTVのドラマで20世紀から一緒にお仕事してるのであります。最近は世界的に広がってるアニメ楽曲「LILIUM」などのお話を中心に近況をお聞きしますよ。29日のゲストはスフィアの寿美奈子さん。「電波教師」主題歌でもお世話になった寿さんの、歌と役者の世界についてぐいぐい迫ってみますね。

 さて、今回の日記はトムスエンタテインメントプロデューサー吉岡昌仁さんについて書かせていただきます。

1月14日朝8時、地下鉄銀座線に乗っていたボクの携帯に一本の電話が入りました。電話をくれたのはトムスエンタテインメントの小島哲さん。電車の中だったので短く一言だけ「今朝早く、吉岡さんが亡くなりました」。…強烈にショックでした。この10日間、この日を予感させる事はあったのです。でも正直なところ、吉岡さんのいろんな根性を知ってるボクは、こんな日は絶対に来るはずはない、と思っていました。でも、そんな事は絶対にないと「思おうとしていた」自分に気づかされた一瞬でした。
「魔法騎士レイアース」で出会った吉岡さん、その時ボクは35歳、同年齢ということもあり、それまでお互い知らなかったことを取り戻すかのように、お酒を飲みひたすら会話してきました。紆余曲折ありながらも「名探偵コナン」が軌道に乗るまでのガンバリは筆舌に尽くしがたいものがあったと思います。

 昨年は「電波教師」を一緒に立ち上げ、アニプレックス社長・植田益朗さんの指示のもと、それまで体調のすぐれなかった吉岡プロデューサー復活ののろしとばかりに作品クレジットにチーフプロデューサーの名前で並びました。このユニークな作品に思い切り愛情を注ぎこみ、可能な限りシナリオの打合せなどにも参加、主人公・鑑純一郎先生に二人ともいろいろ自分を重ねていたのを思い出します。でも本人が持病と言っていた肝臓の病魔は少しづつ吉岡さんをむしばんでいたのです。

 昨年12月に入院して、想像するにいろいろな治療を施され年末に退院、ボクとの最後のメールになったのが大晦日でした。「いろいろご迷惑をおかけした1年でしたが、来年は体を治して頑張ります。」とあり、その後にこれから取り組みたい新企画のタイトルがありました。もう、今年もやる気は満々だったのですね。

 再び入院したのが1月4日。なので1月8日に開いた「名探偵コナン20周年大宴会」の時も、吉岡さんが来れないことは承知でした。ボクは宴会最後の挨拶の折、石山桂一プロデューサーと一緒に「コナンの大ヒットに加え、みなさんのこれからの活躍と吉岡さんの健康を願って」大阪時代仕込みの末広がり三本締めで締めさせていただいたのです。それが1週間もたたずに最悪の事態になるなんて…。
2月15日夜、中野サンプラザで「吉岡昌仁さんありがとうの会」をひらかせてもらいました。発起人はトムス石山さん、小学館・浅井認さん、そしてボク。奥さんとTMS社長・鈴木義治さんも祭壇横に並び、来場者の献花に頭を下げます。僭越ながら献杯の挨拶もさせてもらったのですが、心の中では本当に悔しく悲しく、言葉が詰まるのをおさえきれませんでした。仕事を挟んでのこーゆー友人に出会うことはそうそうないでしょう。…今はそんな友人を見送らなくちゃならない不幸は、でも出会った幸福の方が思い切りデカいと思おうとしています。この会場に足を運んで下さった方々は400人を超えました。これは正に吉岡さんがつないでくれた400人なんですね。冒頭の写真は献花祭壇と思い出の品々です。次回の日記は3月3日更新予定です。

 さて今回のアニ民はアニメ日記296(2010年2月18日アップ)を再掲載させてください。もう6年前になるんですね、それにしても日記アップ日が今回と同じ日にちになった驚異的偶然にも本当にビックリです。

 最後にもう一度。「グッバイよっしー、ありがとうよっしー!」