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■11月17日
- 2004.11.17
今回は僕が子供の頃の話をするね。僕が小、中学生の頃に見たアニメの中で、記憶に残っているのは「スーパージェッター」「宇宙少年ソラン」「少年忍者 風のフジ丸」「遊星仮面」「宇宙エース」「鉄人28号」。当時はヒーロー物、冒険物が人気だったんだ。何曜日の何時からどのアニメが放送されるのか、当時は完全に覚えていたよ。実は「名探偵コナン」のナレーションから歌になるオープニングの流れは「スーパージェッター」のオープニングを参考にしているんだ。「スーパージェッター」はイントロに主役の男の子の声で「2000年の未来から流星号に乗ってやってきた」という番組の説明が入るの。2000年なんて当時は想像もできなかったけれど、もう4年も過ぎてしまったね。このオープニングのようにコナンも始めて見る人にわかるように、どんな番組なのか、簡単な説明を入れているんだ。毎週見てくれているみんなもリズムがあって見やすいんじゃないかな。
この「スーパージェッター」は最初、白黒でスタートしたんだけれど、途中からカラー放送に替わってね。当時はカラーに切り替わる番組はカラー放送になりますというお知らせが新聞にも載ったんだ。「スーパージェッター」も来週からカラーになりますという告知があって、次の放送をワクワク楽しみにしていたら、やっぱり白黒放送だったの。僕の家は白黒テレビだったんだよね。カラーテレビじゃないと、カラーで映らないことに気付かなくて、ガッカリしたのを憶えているよ。でもね、白と黒の中間色のグレーの幅が広がったのは白黒テレビでも、はっきりとわかったよ。カラーテレビはサイズも大きくて高級家具のような存在だったから、デパートや家電店とか、外で見た印象が強く残っているね。そうそう、当時のカラーテレビにはナショナルのパナカラー、日立はキドカラーなど、家電メーカーによって色に特徴があったんだ。おもしろいでしょ。
今の子は親に「テレビを見ないで勉強をしなさい」なんて言われていると思うけれど、当時のテレビは新しい娯楽としてみんなが楽しむものだったから、親は「テレビは見ていいから勉強もしなさい」という言い方だったね。妹は小さかったからテレビは僕がほとんど独占していたんだ。アニメがよく学校の話題になっていたけれど、それが今も変わらないのは、本当にうれしいことだね。みんなには「ブラック・ジャック」「名探偵コナン」を見て、命や犯人についていろいろ考えてほしいと思っているんだ。