• 『アニメ村のステキな住民たち』アニ民122人目
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  • 2011.12.22

 さてこちらも当然ラグりん関係でいかせていただきます。というわけで、とにかくこの世紀の大企画!は大げさですが、僕にとってまさに10年に1本レベルの企画がスタートしたのはすべてこの人からとなる方、今週のアニ民はプロダクションI.Gプロデューサー平澤直さんです。

 僕のパソコンに1枚の集合写真が残ってます。日付は2008年9月6日01:48、撮影場所は巣鴨在住でした国家公務員友人のお宅。ちょっとしたホームパーティに呼んでもらった僕は意外な人たちに会うことが出来ます。そこにいた平澤さんの紹介で名刺を交換したのが、一緒に写真におさまってる日産自動車の現役デザイナーだったのです。

 自分の世代をいやでも感じる「小学校のころ『シティーハンター』見てました。」あたりから会話がスタートして、平澤さんが彼らにデザインを依頼しようとしていた、野心的なロボットアニメ企画のお話に至り、僕はその壮大で遠大なものづくり計画に心を奪われていったのでした。

 大体平澤さんと初めて会ったのはそのちょっと前、I.G社長・石川さん[56]と食事会でしょうか。若くスマートなスッキリした容貌に反して、なにか奥にギラギラしたものを感じさせる第一印象。聞けばI.Gの前にはバンダイビジュアル(=BV)に勤めていたそうで、この業界に関してはかなりな経験を積んでいるようでした。活動エリアが僕も近しい吉祥寺ということもあって、年齢が20近く離れているのに妙に一緒に飲むことが多くなりましたね。平澤さんが学生のころバイトしていたという吉祥寺のバーには、それまでに僕も何度か行ったことがあって、もしかしたらカウンターを挟んで会っていたかも、とわかった時にはかなりな縁を感じたものです。

 2009年になりすぐI.Gがあった国分寺に行き、石川さんと平澤さんと具体的にこの企画の話を始めさせてもらいました。当時平澤さんは「東のエデン」の脚本会議に参加するほか、I.Gの法務部門の責任者として、契約書のチェックから新人部下の育成までこなしていて大変な忙しさだったようです。なので僕にとって「輪廻のラグランジェ」は足掛け3年以上かかった企画ということになるのですが、平澤さんにとっては当然それ以上の作品となります。“山あり谷あり”とか“イバラの道を進む”とか苦しい課程を示すいろんな表現がありますが、まさにこの3年は平澤さんにとっての時間がそーゆーものであったでしょうし、まもなく放送が始まると言う感慨を誰よりも大きく感じているのかも知れません。

 さあ2012年の幕開けが近い!I.G平澤さんとBV菊川PとYTV北田P。“ラグりん”背負うこの若い同世代3人プロデューサー(うち二人は婚活中!)の驚異のチームパワーが炸裂するのをお見せできる新年がやってまいります。どうか身体には気をつけて、僕ら年長者がついていけないレベルの行動力を発揮していってくださいね。でも僕らおじさんも意外にしぶとくついていきますが。