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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民126人目
- 2012.01.26
今週のアニ民は脚本家の森田繁さんです。
スタジオぬえ所属で、快調放送中「輪廻のラグランジェ」の脚本家である森田さんと初めて出会ったのはもちろん第1話のシナリオ会議においてでした。というか、オリジナル作品のシナリオ作りのスタートは結構大変で、2週前に紹介したシリーズ構成・菅さんのプロットはずいぶん前から事前打ち合わせされます。そしてだいたいなところからシナリオ会議が始まり、そこからストーリーはまた怒涛の変化を成していきます。
その変化の最先鋒が森田さんであります。業界歴が異常に長い事は知っていましたが、まさか僕と同い年だとは驚きました。いや、見た目はかなりな貫禄で暗がりだとちょっと強面なムードさえ持っています。それ故、会議での粘りや押しはダンプなイメージもあります。その意見のベースはメカニックの知識が豊富なこと。実際ガンダムシリーズをはじめとするSFアニメにおいて、登場する世界観や科学的概念などの設定考証をしつつ作品を形作っていく大役をこなされてきています。
さて、シナリオ打ち合わせ進行はオリジナルものであるが故の座礁によく打ち上がるのですが、佐藤総監督や鈴木監督の舵に合わせて、見事な助け舟が出るのが森田さん。いや、あれは助け舟と言うより別ルートかな。その経験から来るユニークな発想はしばしば拍手モノ。
その森田さん、1月8日第1話番組終了後のU-STREAMに出演してくれました。前列佐藤総監督の後列左のオレンジジャージの黒いおじさんが、ラグりんストーリーの根幹をチラチラお話してくれちゃっていました。実は昨年11月末には佐藤総監督のロフトプラスワンのイベントにも登場。ちょっとニッチなアニメ世界情報に関してはご自身の知識経験もあってどこでも通用します!なんていうウォーキングデクショナリー的存在って脚本家ではなかなか左に出る人はないのでは?
アフレコ時の休憩時間に、ご自分の作品で好きなモノをお聞きしたところ、まず脚本・特殊設定となっている「機動戦士ガンダムSEED」。そして「聖痕のクェイサー」ここではおっぱいトークに目覚めた(本人談)。さらに自分の方向性を決めた「これはゾンビですか?」。そうですか、ラグりんはこれゾンの延長線上にあるんですね(笑)。
ツイッターでちょっとレアな肌触りの親子談義をしたり、脚本家の仕事のリズムはこれが大事とばかりの飲み方をされたり、僕としては見過ごせない行動が多すぎる森田さん。そして仕事や私見、どんな時にも口から出てくるコメントにはいつも、そこはかとなく優しさや温かさがにじんでいるように感じます。なんにせよとにかく僕らは同い年、ここはやはりご自愛というかお互い身体の事を第一に考えていきましょう。でも送り手としての面白さ探りには、その限りじゃあなくどん欲な肉食系でいくしかないでしょ。さあ、ラグりんはまだスタートしたばかりです。どうぞご自身の代表作の一つにもすべく、今後も昭和なダンプパワーを注入いただけますよう、よろしくお願いしますね。