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■9月22日
- 2004.09.22
9月13日に「犬夜叉」の最終回が放送された後、番組ホームページのおたよりコーナーに、視聴者のみんなから何百というたくさんのコメントが寄せられました。愛情に溢れるコメントを書き込んで頂いて、本当にありがとうございました。もっとも多く寄せられたのは「もう一度、放送を再開してほしい」「中途半端なので放送を続けて下さい」という意見。一部完という考えを持った人が多いと感じました。原作の連載が続いているため、無理のある終わり方だったかも知れませんが、スタッフの「犬夜叉」に対する思いは皆さんに伝わったと自負しています。番組への感謝のコメントも泣けるくらい嬉しくて、スタッフ一同喜んでいます。最終回は視聴率も良くて、映画「紅蓮の蓬莱島」の後の企画についても高橋留美子先生の原作を追いかけながら、スタッフみんなで考えていこうと思っています。まずは、12月23日に公開する映画にご期待下さい。
これまでにも「シティハンター」「YAWARA!」「金田一少年の事件簿」などのアニメ番組を担当してきたけれど、やっぱり放送が終わってしまうのは辛いことなんだ。「YAWARA!」は1989年からバルセロナ五輪が開催された1992年9月まで放送されていたんだけれど、今回と同じように原作の連載が続く中でアニメの放送が終わってしまったんだ。でも、視聴者のみんなの声援もあって、アトランタ五輪が開催された1996年には2時間スペシャルとして放送することができたんだよね。「犬夜叉」は偶然にもシドニー五輪の開催された2000年に放送がスタート。そして、アテネ五輪が開催された今年まで放送できたことには、巡り合わせみたいなものを感じて、なんだか感慨深かったね。「犬夜叉」は僕が担当してきたアニメ番組の中では歴代2位の本数を放送しているんだ。1位は今も放送中の「名探偵コナン」なんだよね。アフレコは毎週同じ曜日に固定して録音しているんだけれど、新しい番組になると、スタッフや声優さんの都合によってアフレコする曜日を違う曜日にして固定することが多い。アフレコの曜日がこれまでと変わると、生活のリズムや体のリズムも変わってくるんだ。そのリズムが変わったことに気付いた時、番組が終わったことを改めて実感して寂しさを感じることがあるんだよね。