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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民160人目
- 2012.10.04
今週のアニ民は声優の桑島法子さんです。
ここではいつものようにほーこちゃん、と呼ばせてもらいます。一番最初の会ったのが20世紀末に始まった「犬夜叉」のオーディションだと思っていましたが、実際はもう少し前の「名探偵コナン」のようですね。
ほーこちゃんといえば最近では新作「宇宙戦艦ヤマト」の森雪役でしょうか。そしてYTVでも放送した「薄桜鬼」の雪村千鶴役も有名ですね。蘭学医の娘であり、実は純血の女鬼という役回りの主人公であることから、周りのスタッフは女性ファンを取り込む事の困難さを感じていたが、ほーこちゃんの自分を前に出さない演技で好感の持てる千鶴役になった、と評してるようです。この作品一つとってもほーこちゃんの声優としての実力は知れると思います。
僕にとっても「ブラック・ジャック21」「結界師」などでもポイントの役でお世話になっていますが、やっぱり何と言っても「犬夜叉」の珊瑚でしょう。正直、オーディション時では「確かに上手いな」くらいのイメージしか持っていなかった記憶がありました。でも本編を収録していくに従って、“ほーこちゃん珊瑚”がジワジワとカタチ作られていくのです。
というか何というか、珊瑚というキャラクターが、珊瑚という形になっていく、とでも言えばいいのか。ここら辺がほーこちゃんの真骨頂なんですよね。演技しているわけで、当然その役者さんの何かが、多かれ少なかれそのキャラクターに反映されてしまうコトが多いし、それも武器と言えるのに、ほーこちゃんはその反映がほとんどありません。
弥勒とのカップルぶりも作品のカナメですが、これも何というかあんなに“珊瑚が弥勒を縛っている”体になってても弥勒がうらやましい?感じというか。そして飛来骨を操る強〜い珊瑚がでもなんだか愛らしいというか。あの妖獣・雲母が完璧になついているのもよく理解出来ますね。
これは演技の振り幅が広い、というだけでは表現しきれないことだと思います。ほーこちゃん自身の持つ役者としての受け皿的エリアの広さ、いや3次元的大きさが、受け持つすべてのキャラクターを包括しているのでしょう。
映画「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」の秋庭怜子役も本当にほーこちゃんにピッタリ。天才ソプラノ歌手の彼女は、絶対音感をもつ強烈に気もプライドも強い女性。コナンに次ぐ主人公レベルで立ち回るキャラクターはコナン映画ではかなり珍しいことでした。実は僕はほーこちゃんの役者としての本質はこの秋庭のような芯の強さにあると思っていますが、さてどうなんでしょうか。というわけで10月6日から4週にわたる「名探偵コナン 探偵たちの夜想曲(ノクターン)」でメインゲストの樫塚圭を演じてもらいます。さあ今回は久しぶりにアフレコ後にほーこちゃんみたいに役を演じられる、ということに迫って語り合いたいものですね。