• 長崎ミステリー劇場
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  • 2012.11.29

 12月1日土曜日夜6時放送「名探偵コナン」は11月まで長崎で開催されていた「長崎ミステリー劇場(幕末編)」」を放送します。JR西日本主催の恒例ツアーには期間中になんと約12000人もの参加者を集め、歴史の街・長崎を観光だけでなくミステリーの面からも堪能してもらったようです。

 僕も久しぶりにツアーに参加、今回はその面白さを存分に味わってきました。ちなみに制作スタッフは1年も前にシナリオ作りのロケハンを敢行。長崎の観光地を実際に歩き、長崎らしさを大切にしてストーリーを考えていきます。やっぱり謎解きをしようとしている観光客が訪れるそれぞれの場所が、推理に有機的にからんでいくのが理想的ですよね。でもまずは実際に前後編の事件として面白いミステリーを成立させなければなりません。今回はロケハン時に於地監督が現地でドラマ制作モノにしようと発案、ベテランの脚本家・宮下さんがすごく魅力的な設定と肉付けをしてくれました。ということでこの2週のコナン、監督は久しぶりに於地さんになります。

 さて、アニメスタッフはあと美術ハンティングといって、実際の風景をアニメの背景に取り込む取材に行く以外は現地に用事はなくなります。なので現地でクイズを出したりヒントを示したりするスポットは、ツアー企画スタッフが現地の人たちと相談しながら決めて作っていて、それらは僕らも現地で初めて見知ることになります。

 というわけでストーリー進行や犯人を知っている僕でも、このツアーは充分新鮮で楽しいものでした。ここから冒頭の写真を参照しながらどうぞ。たとえば国宝・大浦天主堂ではちゃんとツアー客のためのスタッフが常時待機、その場でしか出来ないユニークなクイズを出してくれて、答えのパネルを選びそれが謎解きのヒントになったりします。グラバー邸ではなかなか工夫を凝らしたヒント表示や、暗号を打ち込んで開けられる新たな情報発信機など、こんなに奥深く楽しめるようになっていたのには正直言ってビックリでした。

 川面に映った橋も加えてメガネに見える眼鏡橋を、手前の袋橋から見るとちょっと面白く見えるのが一つのヒントになるのも、旅する人が簡単に見たりできるネタだったりします。途中でツアーブックを首から下げた何人かにすれ違いましたが、観光する楽しさにミステリーを加味した醍醐味も味わってもらってたようです。

 もちろん実際に長崎を知らない長崎に行っていない人も見ていただいて問題ありませんよ。ミステリーツアーは恒例なので知ってる人も多いですが、美術スタッフがすごく丁寧な背景を心がけているので、このコナンはいわゆる旅番組のようにも見てもらえます。さらに謎解きがあるので旅もの番組としての魅力は格段にアップしていますよね。

 長崎ミステリー劇場もう一つのポイントは、その劇中劇のヒロインを高橋愛さんがアフレコに挑戦することです。モーニング娘。のOGで今はミュージカルや舞台公演、大河ドラマなどのTVにも大活躍の愛ちゃんは実はアニメのアフレコ初挑戦。忙しい中を縫っての2週に渡ってのアフレコ収録に大奮闘。この後のアニ民でその魅力についてお話ししますね。

 12月2日日曜朝7時「宇宙兄弟 だだっ広い施設のほんの一角から」そして12時間後夜7時インターネットラジオ文化放送超A&G「諏訪道彦のスワラジ」ゲストは「シティーハンター」時代からずっとお付き合いしてるソニーミュージックの西岡明芳さん。あのTM NETWORK「Get Wild」ができるきっかけを作ってくれた人です。11月いっぱいで会社を卒業されたそうで、懐かしくもパワフルなここだけ話がいっぱいです。