• ■02月19日
  • ■02月19日

  • 2007.02.19

 今、スワッチは第30回日本アカデミー賞の授賞式が行われている都内のホテルに来ているんだ。この日記は授賞式の真っ只中に書いているんだよね。と、この間にも最優秀主演男優賞の発表があって、映画「明日の記憶」の渡辺 謙さんがブロンズ像を手にしていました。日記を書きつつも、渡辺さんが受賞する姿をドキドキしながら見ています。もうTVを見て知っている人もいると思うけど、優秀賞5作品に入った映画「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」は残念ながら最優秀アニメーション作品賞には選ばれませんでした。それに選ばれたのは「時をかける少女」で、同作品の細田監督がうれしそうにブロンズ像を受け取っていました。僕も同じアニメ業界に携わるスタッフとして心よりお祝い申し上げます。細田監督、そしてスワッチと妙に縁のある角川の渡辺プロデューサーほかスタッフの皆様、おめでとうございました!

 今までアニメの賞がなかったせいか日本アカデミー賞の会場に来たのは初めて。司会の関口 宏さん、吉永小百合さんたちがいるメインステージの下手ずっと手前に立って授賞式を見ているんだ。日本アカデミー賞の授賞式はやっぱり格式があって、会場はとても厳かな雰囲気に包まれているなあ。そんな雰囲気だから、各賞を受賞した男優さん、女優さんも「緊張してます」とコメントをする人が多いね。ヒゲを生やして業界人のような貫禄十分な山本監督だったけど、やっぱりと言うか、かなり緊張してたみたい。めったに見ないスーツ姿に神妙な顔をした山本監督の姿がとっても印象的デス。山本監督の姿もカメラに映っているといいなあ。授賞式の後はホテルの別室へ移動してコナンチームでお祝いの会を開く予定なんだ。最優秀ではなかったけど、10周年というタイミングでスタッフみんなが全力で作り上げた作品が、今年から設けられた優秀アニメーション作品賞の5作品の中に選ばれたのは、素敵に晴れがましいし誇らしいことです。会場に来て今回のコトの大きさを実感しました。改めてコナンファンのみなさんにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!というわけでこの映画「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)」は近い内にTV放送できると思うので、それまで楽しみに待っていて下さい!

 26日の「名探偵コナン」は「割れない雪ダルマ(前編)」を放送するよ。倉木麻衣さんが歌うエンディングテーマ曲「白い雪」なんだけど、昨年12月4日の放送と1月15日以降の放送では、バージョンが違うモノが放送されてます。おたよりコーナーを見てると気づいてる人もいるようだけど、今年になってからは発売されてるCDに近いバージョンにしてるんだ。で今回からは“雪”つながりってわけじゃないけど1度しか放送されてないバージョンに戻すことにしました。どっちが好きかそれぞれ好みはあると思うけど、2つのバージョンの違いに注意しながら聴いてみてね。かなりわかりますよ。お話の方はコナンと少年探偵団がスキー場で事件に巻き込まれるストーリーでね。冒頭はコナンが披露するかっこいいスノボシーンに注目。「何でこんなにうまいの?」ってくらい上手に滑るんだけど、それもそのはず。コナンはターボエンジン付きスケボーに乗って犯人を追いかけたりしているからね(笑)。謎の方はとても不可解な事件だから、誰が犯人か、どうやって犯行が行われたのか、映像を見てよく考えてね。少年探偵団も事件にからんで大活躍するから、そこのところもちゃんとオンタイムで見て下さい。

 さて、26日に放送する「結界師」は「無色沼のウロ様」。今回は待ちに待ったウロ様の登場デス。「結界師」の世界観は烏森の地に現れる妖だったり、墨村家と雪村家が正統な継承者を400年も争う結界術だったり、イロイロあるけど、実はウロ様のような神様のキャラクターがいかにも当然いるように自然に溶け込んでいる設定がおもしろいんだ。昨年10月に新番組「結界師」がスタートした時のポスターには、すでにウロ様がちゃーんと描かれているんだよね。声をやっているのは、とある皆さんも親しみのある役者さん。アフレコでは、その人が不思議に楽しくて神秘的な雰囲気が出るように見事にウロ様を演じてくれました。誰が演じてるのかは…、ここでは秘密にしておきます(笑)。

 この話の見どころは良守が結界師として無色沼にあるウロ様の寝床を直しに行く場面。精神的に強さが必要な作業で、もし失敗すると命にかかわる大変なことになりかねない。でも繁守はあえてそこへ良守を送り込むんだ。繁守もウロ様の寝床を直す作業は50年前にやっていてね。その当時のことは後編で描かれているから詳細は来週に。とにかく良守は最後に心情がよく出てる印象的なことを言う。大変なことにも果敢に挑戦する良守のスゴさが垣間見えるのでオンエアをお楽しみに!そして、この放送からエンディング曲は北原愛子さんが歌う「世界中どこを探しても」になります。式神クンが踊ったりするような初体験感覚の素敵な映像にも注目しながらオンタイムで見て聴いて下さい!と、書いている間に今度は最優秀主演女優賞の発表だ〜。受賞したのは映画「嫌われ松子の一生」の中谷美紀さんでした。こんな素晴らしい授賞式にコナン映画が参加できて、とても光栄でした。

 P.S. 授賞式の後のお祝いの会は、おめでたい雰囲気はいっぱいあったけど、話の中心はもちろん4月公開の次回作「名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」。この映画を賞を受けた前作よりもっと面白く素敵なものにしようという、製作委員会スタッフ全員の士気がいやがうえにも上がりました。で山本監督のスーツは実は今回のために新調したんだって!イタリア風の細身仕立てで近くから見ると結構かっこいい(本人含めて!)。でもそのポケットは服のラインを守るため使えないようにしてるから無理に手を入れようとしたらだめなんだよ…。