• ■8月2日
  • ■8月2日

  • 2004.08.02

 僕は7月下旬に「コミックコンベンション2004」というイベントに参加するため、アメリカのカリフォルニア州にあるサンディエゴへ行ってきたんだ。このイベントはアメコミだけでなく、世界のアニメに関するブースが出展されるアニメファンのお祭りみたいなもの。毎年開催されていて、昨年は7万5千人もの入場者がいたみたいだね。なぜ、僕がこのイベントに参加したかと言うと、「犬夜叉」の映画「時代を越える想い」の英語吹き替え版のDVDが全米で発売されることになったから。会場ではこの作品の発売を記念して試写会が行われ、僕もプロデューサーとして舞台あいさつをしたり、インタビューを受けたりしたの。

 さらには、生まれて初めてサイン会まで体験して、ひらがなで200枚以上のサインを書いたんだよ。向こうでは日本語は人気があって、下手なローマ字よりもひらがなの方が喜ばれるんだよね。サインをしている時、向こうの犬夜叉ファンから「犬夜叉はおもしろい」「これからもがんばって」なんて、たくさんの声援をもらって感動したよ。作品を通じて外国の人と心の交流ができて嬉しかったね。会場には「犬夜叉」のキャラクターのコスプレをしたファンもたくさん来ていて、特に殺生丸のコスプレは人気が高かった。アメリカ人女性がかごめのコスプレ姿になっていたのは、ちょっと違和感があっておもしろかったなぁ。「犬夜叉」がアメリカ人にも人気があるのは、もちろん高橋留美子先生の作る個性豊かなキャラクターたちの魅力や日本の時代劇に興味のある人が多いからだと思うね。

 そして、英語吹き替え版の試写を観た感想は、すごく声優さんの雰囲気がキャラクターに合っているということ。時代劇なのに英語でも違和感がないんだよね。それと、僕は作品を観た時の日本の観客の反応を覚えているんだけれど、とてもアメリカの観客の反応も似ていて、七宝のギャグや弥勒のHな言動にウケていたんだ。この作品は、かごめと犬夜叉の時空を越えた心の交流をメインに描いているけれど、やっぱり感動するシーンでは観客が拍手をするの。いいアニメ作品には国境はない…、今回のイベントに参加して改めて、そんな「犬夜叉」のパワーを実感したね。