• ■07月18日
  • ■07月18日

  • 2006.07.18

 スワッチは番組スタートから「名探偵コナン」の音楽をずっと作ってもらっている大野克夫さんに会うため、ハワイに行ってきて今まさに帰ってきたところ! いやーハワイはやっぱりいいですねー。空や海が空気や太陽がぜんぜん違う。大野さんは1年のうち3ヶ月は向こうで生活をして、音楽制作構想や曲作りとか発想のリフレッシュをはかってるそうです。今回はそんな大野さんと今後のテレビや劇場版次回作などについて、かなりつっこんだ打ち合わせをしてきたんだ。

 もともと、大野さんは沢田研二さんの曲に代表されるような歌謡曲だけじゃなく、「太陽にほえろ!」や「傷だらけの天使」といった大ヒットドラマの音楽を手がけていてね。コナンのスタート当初、番組企画というのは大きな勝負なので「名探偵コナン」という推理モノを放送するにあたって、アニメーションなんだけどミステリーやサスペンスのドラマ音楽として大きく定評がある大野さんに仕事をお願いしたんだ。まったく面識はなかったんですが本当によくぞ引き受けて下さいました! それからの付き合いだから、もう11年を超えます。大野さんはヒットメーカーだから他にもいろんな仕事をされているけど、コナンに対しては1年の多くの時間を費やしてくれてます。もうコナンスタッフとして大野さんには本当に感謝してもし足りないくらい。

 そんな気持ちを持って、打ち合わせのテーマもいっぱい持ってのりこんだハワイです、いろいろたくさんお話したなあ。でもそこはやっぱりハワイなので小学館の都築さんや浅井さんも一緒にゴルフ(2R)や海(プールも)にステーキ(ニューヨークとか呼ばれていたすんごい厚いお肉)にワイン(3泊で14本)もいっぱいたっぷりいただいてきました。もちろん何時間もかけてコナンサウンドストーリーやその秘密なるポイントもじっくりお話を聞けましたよ。やっぱり高いレベルで素敵な作品を作りつづけて支えていけるのは、自分自身の生活態度みたいなものをきっちりシャンとしていくとこから始まるんですね。ハワイという外国の土地で自分のリズムを大切にすごされている姿を見てちょっと感動です。空港に迎えに来てもらった時もそしてその後も、大野さんの車内でずっとかかっていた「帝丹小学校に全員集合!」のアルバム。そんな事からもハワイとコナンと大野さんをなんだか一緒くたに感じていました。お先に東京に帰りましたがこれからのコナン音楽をまたよろしくお願いします。見て聴いてくれているみんなもこれからのコナン音楽にどうぞご期待くださいね。

 さて、24日の「名探偵コナン」は「封印された洋窓(前編)」を放送するよ。園子の別荘ではいろんなことが起きているけど、今回はその近くにある別の別荘で事件が起きてしまうんだ。群馬といえば、おなじみの山村刑事も登場するよ。山村刑事の活躍を含めて、今回の前後編の物語をたっぷり楽しんでね。それにしても洋窓って(ようそう)って読める単語があると思っていたらそんなの辞書を引いても載ってないのね。仕方ないので(ようまど)ってルビをふってます。あのタイプの窓って何か呼び方があると思うんだけどなあ。気になる方はぜひ見て下さいね。

 一方、24日の「ブラック・ジャック21」は「ピノコ、日本に帰れ!」を放送するよ。こっちもかなりなサブタイトルでしょう。いよいよフェニックス病の秘密も核心に近づいてきたけど、今度はブラック・ジャックとピノコが謎を追ってアフリカに飛ぶんだ。そこで2人は意外な人物、シャラク父子と再会を果たすんだけど、なぜピノコが帰れといわれてしまうかはとにかく見て下さい。で、シャラクはいっぱい出るのでこの回の“シャラクを探せ”は別な企画になってます。そちらもお楽しみに! 久しぶりに登場するシャラクとピノコのやり取りに注目だよ! さらにブラック・ジャックに対するピノコの決めゼリフもマジにちょっとすごいよ。

 そうそう、結局17日19時は予定されてたプロ野球のナイター中継が中止になったので『ブラック・ジャック秘蔵版スペシャル』と題して「ひったくり犬」・「樹海のかまいたち」の2話を1時間にわたって放送できました! イラク派遣のニューススーパーも流れたりしたけど、みんな2本の作品はどうだった? 特別な予告などもして放送されなかったら見られなかったこのSP用の映像…。ちゃんと見ていただけました? しかし本当にともすれば無駄になってしまうこんな作業も、日々スタッフたちは黙々とこなしているのです。プロ野球ファンの人にはごめんなさい、でもこの機会に放送できて本当によかった!