金田一少年の決死行
File.4
松岡、文香、四之宮、神山が狩谷と息子の純を生きたまま地下壕へ閉じ込めた18年前の事件に端を発した今回の復讐劇。文香、四之宮、松岡は次々に殺害され、高遠の罠にかかったはじめは殺人犯として警察に追われる事に。だが、はじめは自らこの連続殺人事件を解決するために奔走。はじめは真犯人の岩窟王が誰かを見破り、「謎はすべて解けた!」とニヤッと笑う。
はじめは香胡蝶、江健一、南麗晶、周龍道をキングドラゴンホテルのホールに集め、「さぁ、マジックショーが始まるぞ!」と宣言。李や剣持、明智はその様子を見守る。この後、はじめは大きな剣を美雪に突き刺し、皆は呆然となる。だが、美雪は無事だった。はじめは自分を犯人に仕立て上げるため、真犯人が今のマジックと同様のトリックを使ったと説明する。そして、はじめは「真犯人、岩窟王はこの中にいる!」と香胡蝶、江健一、南麗晶、周龍道に向かって言い放つ。
地獄の傀儡師、高遠遙一が考えた巧妙なトリックを使い、はじめを催眠殺人の犯人に仕立て上げた岩窟王。はじめは明智が刺された時の事を話してくれと美雪に頼む。美雪は旧館から窓の外を見たら、向かいの建物にいるはじめが明智の左胸にナイフを刺したと説明する。はじめは同時刻に真犯人はまったく別の場所で明智を刺していたと推理していた。心臓がある左胸を刺されても生きていた明智。実は明智がさされたのは右胸だったのだ。李と美雪が確かに左胸だったと反論すると、はじめは真犯人が鏡のトリックを使った事を明かす。はじめは佐木が撮影したビデオを見て、このトリックに気付いたという。 真犯人は別々の空間で起きた出来事を鏡で合成し、同じ舞台の上で起きたようにみせかけたのだ。
はじめは文香が殺害された時も同じ原理のトリックが使われたと推理する。誘拐犯からの電話で赤い服の女を追った李は旧館のエレベーターホールへ。そこで李はエレベーターに乗るボーイと赤い服の女を目撃。李は3階でエレベーターに追いつくが、中から出てきたボーイに女は2階で降りたと言われる。そして李は2階に行って赤い服を着て殺害された文香を発見したのだ。ここでも鏡のトリックを使った真犯人。明智は真犯人がエレベーター内に鏡を立てたと説明。緑の服のボーイは自分の背中に赤い布を貼って1人2役を演じたのだ。李はボーイによって、すでに殺害された文香の所に巧妙に誘導されていたという。この後、はじめはボーイとしてエレベーターに乗っていた真犯人の岩窟王の正体を暴き、事件の全貌を明らかにしていく…。
登場人物
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高遠遙一
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李白龍
(リー・パイロン) -
江健一
(ジャン・ジェンイー) -
南麗晶
(ナン・レイチン) -
香胡蝶
(フォン・フーティー) -
周龍道
(チャウ・ロンタオ) -
藤井文香
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四之宮徹
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松岡修治
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神山
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狩谷周平