金田一少年の事件簿R

  香港で起きた連続殺人事件。高遠の罠にかかったはじめは殺人犯として警察に追われる事に。松岡は、はじめが巌窟王に指示され、文香、四之宮を殺害したと疑い、協力者の周龍道と共にアジトに監禁。はじめは隙を突いて縄を解き、旧日本軍の隠し財産の金塊が入った金庫を発見。はじめは松岡を縛り上げて狩谷の事を訊ねる。18年前、元大学教授の狩谷は旧日本軍の暗号を解読して隠し財産の在り処を知り、10歳の息子の純、生徒の松岡、文香、四之宮、神山を連れて香港にある旧日本軍の地下壕へ。松岡たちは狩谷が金塊を独り占めすると疑い、狩谷と純を生きたまま地下壕に閉じ込めたという。
  話し終わった松岡は何かに怯えて外へと逃げ、はじめと周龍道は追いかけて街に出る。その直後、銃声が聞こえてくる。はじめが振り向くと、そこには銃殺された松岡の姿。はじめはいつの間にか松岡のピストルを持っていた。現場には野次馬が集まり、はじめは周龍道と一緒に逃げていく。この後、李は松岡が殺害された現場を検証。目撃者が犯人を撮影した写真にはピストルを持ったはじめが写っていた。
  その頃、高遠は復讐の完了を祝してワインを飲んでいた。18年前の事件を教会で懺悔した神山。その懺悔を聞いたのは神父に扮した高遠だった。18年前の事件を知った高遠は香港の地下壕へ行って岩窟王を救出。高遠は岩窟王に復讐を促し、完全犯罪のシナリオを用意したのだ。逃げたはじめは周龍道の家に匿ってもらう事に。この時、はじめは戸棚にあるアルバムに目を留める。周龍道が仕事に行った後、はじめは日本語新聞を見て動揺。新聞には明智が死亡したという記事が載っていた。
  はじめは自ら事件を解決する事を誓い、手がかりを探すために地下壕へとやってくる。はじめは地下壕にある岩窟王の所有物を調べ、ここになければならない物がない事に気付く。この後、はじめは剣持と落ち合う。剣持ははじめの犯行ではないと信じていた。はじめは剣持に協力してもらい、キングドラゴンホテル旧館に入り込む。最初の被害者の文香は殺害される直前、エレベーターに乗って2階へ。その時、赤い服を着た文香は後ろを向き、ボーイの後ろに乗っていたという。
  続いて、はじめは明智が刺された5階に向かうが…。そこでは李たちが待ち構えていた。そこには車椅子に乗った明智もいた。明智が死亡したという新聞の記事には「ワタシハシンデイナイ」というモールス信号の暗号が書かれていて、はじめは明智が無事だと気付いていた。はじめはすでに犯人の目星をつけていて、あとは犯人のトリックを解くだけだった。はじめは佐木が撮影したビデオを見る事に。それは、はじめが明智を刺した時の映像だった。はじめは何かを閃くと旧館5階の見取り図を確認。はじめは事件の真相に辿り着いてニヤっと笑い、「謎はすべて解けた！」と言い放つ。