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#10のあらすじ

次回の事件関係者

第10話 9月8日(木) よる11:58~
ネットカフェで水谷雪乃(西田奈津美)とチャットをする毛利蘭(忽那汐里)。恋人の久保健介(川村陽介)からDVとストーキングを受け、毛利小五郞に相談しにきた雪乃。電話を盗聴されている疑いもあるため、小五郞と雪乃はチャットでやりとりをしていた。この日、相談を受けるはずだった小五郞はアイドル、沖野ヨーコのライブに行ってしまい、蘭が代わりに雪乃の相談に乗っていた。雪乃は証券会社のセールスレディで、久保は顧客だったという。2人は恋人関係に発展するがうまくいかず、雪乃が別れを切り出すと久保は豹変。久保は他に男がいると疑い、DVとストーキングが始まったという。
雪乃が蘭に、米花マンション404号室に住んでいると話した直後、ドアを叩く音が聞こえてくる。雪乃は久保が来たと怯え、蘭はドアを開けないように指示。だが、ドアを叩く音が激しくなると、雪乃は堪えきれずに立ち上がる。
そして、雪乃が画面から消えた直後、「やめて」という雪乃の声、「逃げられると思っているのか!!」という男の怒声、激しい物音が聞こえてくる。さらに「助けて。やめて、久保さん」という雪乃の声が響き、ドスンという鈍い音がして静かになる。時刻は午後8時16分。蘭は工藤新一(溝端淳平)に電話して助けを求め、米花マンションへと向かう。8時31分、蘭はマンションの玄関ホールに駆け込み、出て行く久保とぶつかる。久保の顔を知らない蘭はそのまま404号室へ。部屋には争った痕跡と血痕が残っていたが、雪乃の姿はそこにはなかった。
蘭は雪乃が久保に襲われたと佐藤美和子刑事(上野なつひ)に事情を説明する。蘭は部屋に飾ってあった久保の写真を見て、来る時に玄関ホールでぶつかった男だと証言。雪乃は久保に殺害されたと疑う蘭だったが、佐藤刑事は少量の血痕だけでは殺人事件と断定できないと伝える。新一は雪乃が本当にこの部屋でチャットをしていたかを疑う。チャットの最中に襲われたのにもかかわらず、チャットソフトは起動していなかったのだ。だが、蘭は雪乃がこの部屋にいたと断言。チャットの画面に映っていた赤いカーテン、スツール、置き時計はこの部屋と同じモノだった。
この後、事件は急展開を見せる。6時間後、雪乃は米花マンションから約120km離れたさいたま市のウィークリーマンションの一室で遺体となって発見される。午前2時頃、見回り中の管理人がわずかに開いているドアに気付き、部屋を確認して遺体を発見したという。
雪乃の死亡推定時刻は午後8時から8時30分の間。死因は刃物で腹部を刺された事による出血死。ラグには大量の血液が染み込んでいて、埼玉県警は雪乃がこの場所で刺殺されたと考える。蘭は死亡推定時刻、雪乃は米花マンションでチャットをしていたと主張するが、ウィークリーマンションにも赤いカーテン、スツール、置き時計があり、チャット上では米花マンションと同じ背景のように映る仕掛けになっていた。
雪乃がどちらのマンションでチャットしていたかは不明だが、佐藤刑事は現場の状況からウィークリーマンションで殺害されたと判断。ウィークリーマンションでの犯行の場合、久保の犯行という線が消える事になる。埼玉のウィークリーマンションから米花マンションまでは約120キロで、車でも3時間かかる距離。このマンションで雪乃を殺害し、15分後に米花マンションの玄関ホールで蘭とぶつかる事は物理的に不可能だった。
新一は雪乃が米花マンションとウィークリーマンションを同じインテリアにした理由がわからずにいた。雪乃がこのマンションを借りたのは1週間前。雪乃はネットで予約を入れたという。小五郞のメモによれば、雪乃が小五郞に相談の電話をしてきたのも1週間前だった。新一が雪乃の不可解な行動に疑問を持っていると、そこに久保が現れる。自分が容疑者と知った久保は雪乃を愛していたと身の潔白を主張する。
久保は雪乃に6千万円も騙し取られ、行方を捜していたらしく、ウィークリーマンションの事は5日前に気付いたという。久保は8時30分頃、米花マンションにいた事を認める。金の話をしに行ったが雪乃は不在だったという。佐藤刑事は雪乃に別の交際相手がいたかを久保に訊ねる。佐藤刑事は久保の犯行が不可能と考え、他の男性に恨まれていた可能性を探っていた。三角関係という佐藤刑事の言葉で、あることに気づく新一。果たして新一は、このチャットを使った殺人トリックの謎を解き明かすことが出来るのか?

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